The next big thing | In The Groove

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a beautiful tomorrow yea

 
ミュージシャンになることを自分で決めたとは思っていないの。偶然ね。
家族にも音楽関係の人はいないし。私がとてもハードだった時期に、自分の中に溜まったものを外に出す必要性があって、誰かがくれたキーボードを弾き始めたのがきっかけだった。そこからピアノで曲を作り始めるようになったのはごく自然なことで、メロディが出てきて、自分の中の感情を解き放ちながら、自分の脳の中を覗き込むようにしながら、頭の中で構築していったわ。すると自分の言葉というものがスムーズに生まれてくるようになって、
音楽が居心地の良い場所になっていったの。それが14歳のときだった。

ジリアン・ローズ・バンクス

 

バンクス

 

 

 
ロサンジェルス出身の歌姫<
BANKS>(写真:上)について、2014年10月10日付ブログ“Goddess”で取り上げてから、早いもので約5カ月が経過しようとしている。俺が好んで聴く音楽は、ジャズクラシックを除けば、英国のハウスミュージック及びロックがほとんどだが、米国の新人(シンガーソングライター)に限れば、このブログでオススメしたのは、ニューヨーク出身の歌姫<Lana Del Rey>に次いで、バンクスが2人目だろうか。英国のそれであれば、過去に<ロンドン・グラマー>をオススメした。

 

日本でもほとんど知られていなかった当時の<Rihanna>をはじめ、デヴィッド・ボウイがオススメした<Lorde>についても、以前のブログで取り上げたが、ニュージーランド出身の文学少女<ロード>の音楽は俺の趣味ではないが、リアーナの歌声やスタイルは正に俺好みで、とても魅力的なディーヴァだ。

 

1996年生まれの<ロード>(18歳)の愛読書は、アレン・ギンズバーグ、T.S.エリオット、レイモンド・カーヴァー、エズラ・パウンド等々で、詩人である母親の影響が強いようで、幼い頃の彼女の夢は小説家だったと、エル・ジャポンで紹介されていた。セレブリティ(テイラー・スウィフト、セレーナ・ゴメス、マイリー・サイラス)批判をしている彼女だが、ニューヨークのあるパーティでは、デヴィッド・ボウイと一緒に写真に収まるなど、相手を選ぶ賢い女の子なのだろう、きっと(笑)。

 

一方、カリブ海のバルバドスで1988年に生まれた<リアーナ>(26歳)に関しては、彼女が2006年2月3日に恵比寿のリキッドルームで行ったライヴ(当時17歳)が昨日のことのように思い出されるが、ここ9年間でアメリカを代表する歌姫にまで大化けし、感慨深い思い出だ。また彼女は、アルマーニの広告にも起用されるなど、すっかり大物の仲間入りを果たした。そして今月20日、彼女は27歳の誕生日を迎える。彼女もまた、ニューヨークのあるパーティで、デヴィッド・ボウイと一緒に写真に収まり、握手までしていたが、そのことについては以前のブログでも書いたとおりだ。

 

 
ところで本日、バンクスのデビューアルバムゴッデス』(日本盤)がリリースされ、帰宅すると日本盤が届いていた。洋盤は昨年9月にリリースされたが、ここ5カ月ほどで100回は繰り返し聴いたが、日本盤にはボーナス・トラックとして“Beggin For Thread”のBag Raidersリミックスが収録されている。そのリミックスがクールで、俺好みだ。

 

ところで、雑誌『エル・ジャポン』(2015年1月号)では、“Next generation divas”のひとりとして、ロード、テイラー・スウィフト、リリー・アレン、アリアナ・グランデ、イギー・アゼリア等と共に、バンクスも取り上げられていたが、そこには「ラナ・デル・レイ以降のアメリカのR&B界を揺るがす存在。ダークな魂と感情を奏で、新境地を開拓したR&B歌姫」と形容されていた。音楽のジャンルとしては、R&Bという狭い枠には収まらず、多種多様だ。ユニバーサル・ミュージック・ジャパンが運営するバンクスのサイトには、「BANKSは様々なジャンルを自由自在に行き来する。ヒップホップ、ポップ、R&B、オルタナ、エレクトロ・・・全部がそこに混在している」と。

 

彼女について知らない人のために、日本盤のライナーノーツから以下一部抜粋して紹介したい。

 

2014年1月に発表された《BBC sound of 2014》(2014年にブレイクが期待される新人)で第3位に選ばれ、イギリス発信で一躍注目を浴びることになったバンクス。そのサウンドから、もしくはUK出身のプロデューサーが多数参加していることもあってイギリス人かと思われがちだが、彼女はカリフォルニア生まれのアメリカ人だ。

 

ライナーノーツの中で、他に目に留まったのは、彼女のインタヴューでの回答だ。

 

私の言葉を解釈するのは難しいと思うわ。私の音楽の中の言葉も、人と違う表現をするから。でも、私のこの性格は変えようと思っても変えられない(笑)。私の性格? 誠実だけど、感情がいろんな層に分かれていて単純ではないし、気分にムラがあって、脆くて、でも時には岩のように安定している。頑固という意味ではなくてね(笑)。そして大抵の場合、人は弱さや美しくない感情をさらけ出すことを恥じるけれど、こういった感情を歌に解放することで、同じような気持ちの人が自分だけが孤独ではないと感じてくれたら嬉しいわ。

―バンクス

 
バンクスは1988年6月15日生まれの現在26歳で、一昨年のデビュー時は24歳なので、新人としては若くはない年齢だろう。そんな彼女は南カリフォルニア大学で心理学を専攻していた学生だったのだ。デビュー以降の彼女は、アメリカのバッグブランド<コーチ>の広告(写真:上)に起用されたり、海外の雑誌『V Magazine』『InStyle』『Bazaar Australia』等で特集が組まれるなど、ファッション業界からも注目される歌姫のひとりなのだ。

 

彼女の日本単独公演はまだだが、初来日公演は昨年8月『SUMMER SONIC』でのマウンテンステージだった。ライナーノーツによれば、当時10曲を披露したようだ。

 
■2014年8月16日(土)『サマーソニック』(大阪) マウンテンステージ1455

 
■2014年8月17日(日)『サマーソニック』(千葉) マウンテンステージ
1550

 

 

そして彼女は昨年12月31日(水)、地元カリフォルニア州のサンタアナでライヴを行っている。現在は、日本と季節が反対のオーストラリアにおいて、先月31日(土)のブリスベンを皮切りに6公演を行っている最中だ。オーストラリアはアメリカと同じくらいの国土を有するため、移動距離が長く、大変かもしれない。今、ネットでオーストラリアの地図をチェックしたので、参考までに以下貼っておきます。尚、オーストラリアには学生時代、シドニーをはじめ、ゴールドコースト、そしてグレートバリアリーフまで足を運んだ。オーストラリア出身のモデルの女の子が、ゴールドコーストのタワーマンションに住んでいたので、学生時代以外にも、90年代末に数回足を運んだが、とりわけ自然が美しいといった印象がとても強い国のひとつだ。

 
■1月31日(土)ブリスベン(豪・クイーンズランド州)

 
■2月1日(日)シドニー(豪・ニューサウスウェールズ州)

■2月3日(火) シドニー(豪・ニューサウスウェールズ州)

 
■2月6日(金)アデレード(豪・南オーストラリア州)

 
■2月7日(土)フッツクレイ(豪・ヴィクトリア州)

 
■2月8日(日)フリーマントル(豪・西オーストラリア州)

 

 

私には相手を傷付ける鋭さがあって

時々 フィルターなしで発言をしてしまう

でも自分の失言を飲み込むことにもウンザリしている

ややこしい気質だって分かってる

過度の反応と熱心さが融合して

だからあなたは私と遊びたいんでしょ?

 

バンクスの音楽をBGMに、シャンパン片手に今、時計の針は2月4日(水)の22時30分を回ったが、素敵な夜だ。

 

Have a wonderful night!