The Sun Also Rises(前編) | In The Groove

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 アンダーズ・フィフス・アヴェニュー(ニューヨーク)

 

ハイアット・ホテルズ&リゾーツが、世界で12軒目となるデザイナーズ・ホテル(ブティック・ホテル)『アンダーズ東京』を港区虎ノ門に2014年夏、地上52階建の超高層複合ビル虎の門ヒルズ>(47階から52階までを占める6フロア)内に開業させる。経営母体が森ビルで、運営がハイアット・ホテルズだ。

 

ハイアット・ホテルズ&リゾーツが、大都市を中心に世界展開するホテル・ブランドは、最高峰ブランド「パーク・ハイアット」を頂点に、「アンダーズ」「グランド・ハイアット」「ハイアット・リージェンシー」の4ブランド存在する。

 

アンダーズについては、以前のブログでも何度か触れたが、ここ東京において、ハイアットが展開する大都市向けの4種類のホテル・ブランド全てが出揃うため、ハイアットホテル愛好家の方には朗報だろうか。それぞれの所在地とブランドは、新宿区西新宿に「パーク・ハイアット」「ハイアット・リージェンシー」、港区六本木に「グランド・ハイアット」、そして新たに港区虎の門に「アンダーズ」が来夏オープンする。

 

ハイアット・ホテルズ&リゾーツが展開するホテルの中で、過去に俺がプライヴェートで宿泊したのは、東京の「パーク・ハイアット」及び「グランド・ハイアット」、ミラノとパリの「パーク・ハイアット」、ニューヨーク・香港・上海の「グランド・ハイアット」などで、客室のデザインは、特にバスルームが洗練され、お気に入りだ。ジョン・モーフォードがデザインした「パーク・ハイアット東京」及び「グランド・ハイアット香港」の客室はミニマルで、上品な雰囲気を醸し出している。

 

俺にとっては、フォーシーズンズ・ホテルが、世界で一番のお気に入りホテルであることに今も変わりはないが、マンダリン・オリエンタル同様、二番目のお気に入りがパーク・ハイアットなのだ。三番目が、リッツ・カールトンペニンシュラで、超高級ホテルの客室は、バスルームが特に素晴らしく、差別化されている。東京においては、コンラッドのそれも好みだね。 

 また、先述したラグジュアリーホテルとは趣を異にする、個性的なデザイナーズ・ホテル(ブティック・ホテル)にも、世界の大都市を中心に過去宿泊したが、イアン・シュレーガーが、フィリップ・スタルクとコラボし、80年代末からニューヨークで開業した「ロイヤルトン」(写真:上)は、私的に思い入れのあるそれだろうか。付け加えると、ロサンゼルスの「モンドリアン」、マイアミの「デラノ」、ロンドンの「サンダーソン」などなど、シュレーガーホテルはとりわけ好きなデザイナーズ・ホテルの筆頭だ。

 

10代の頃から毎年足を運んでいる海外旅行で、ホテル選びは、最初はシェラトンヒルトンウェスティンなど、どこにでもある名の知れたホテルばかりを中心に選んでいたが、その後は、デザイナーズ・ホテルに夢中になり、(最終的には宿泊料金が高額だとはいえ)居心地が最高のラグジュアリーホテルに落ち着いた感じだろうか。私見だが、その中でも、最も洗練されたホテルが、フォーシーズンズ・ホテルという結論に至ったわけだが、欧米のビジネスエリートにも特に人気が高いホテルなのだ。

 

ニューヨークにおいては、20代後半以降はラグジュアリーホテルを中心に宿泊しているとはいえ、新たに開業したデザイナーズ・ホテルにも、好奇心から、すべてではないにしろ、毎年のように宿泊している。服を選ぶみたいに、新しい音楽を聴くように、さまざまな、個性的な、デザイナーズ・ホテルに宿泊するのは、感性が刺激され、とても楽しいものだ。

  旅行の楽しみは、宿泊先である<ホテル>が決めると言っても過言でないくらい、旅の大切な要素だと思う。デザイナーズ・ホテルを第一にオススメするつもりはないが、俺はニューヨークのロイヤルトンソーホー・グランド(写真:上)のようなスノッブなデザイナーズ・ホテルも格段に好きだね。ロビー空間では音楽が流れ、夜はクラブ化し、そこには世界中のファッション・ピープルや、オシャレな若者たちが集うのだ。スタルクアンドレ・プットマンと組んだ、ニューヨークのシュレーガーホテルは特にクールだね。ロイヤルトンが1988年にオープンし、今年で25年目を迎えた。

 

デザイナーズ・ホテルの王道、はじまりは「シュレーガーホテル」に他ならないが、世界的な外資系高級ホテルグループも近年、あらゆるニーズに応えるべく、デザイナーズ・ホテルを展開し始めたため、海外旅行好きの方であれば、そのホテル・ブランドの名称を一度くらいは耳にしたことがあるはずだ。

 

例えば、最先端都市ニューヨークでは、1988年のシュレーガーホテル開業から、10年遅れること、1998年に同市にスター・ウッド・ホテル&リゾートが開業させたデザイナーズ・ホテルが「W」だ。大手高級ホテル・グループが展開するデザイナーズ・ホテルは以下のとおりだ。

 

・米スターウッド・ホテル&リゾートの『W(ダブリュー)

・米ハイアット・ホテルズ&リゾーツの『アンダーズ

・米マリオット・インターナショナルの『エディション

・英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループの『インディゴ

 

付け加えると、世界規模の大手高級ホテルグループが、東京で現在展開している高級ホテル・ブランドが、意外と多いことにも驚くはずだ。尚、印のそれが、いわゆる超高級ホテルだ。

 

・米スターウッド・ホテル&リゾート

ウェスティンホテル東京」(港区三田)

(高級とは言えないが)「シェラトン都ホテル東京」(港区白金台)

「セント・レジス」は東京進出は見送られ、大阪に「セント・レジス大阪」を出店。

 

・米ハイアット・ホテルズ&リゾーツ

パーク・ハイアット東京」(新宿区西新宿)

グランド・ハイアット東京」(港区六本木)

ハイアット・リージェンシー東京」(新宿区西新宿)

 

・米マリオット・インターナショナル

ザ・リッツ・カールトン東京」(港区赤坂)

(高級とは言えないが)「コートヤード・マリオット銀座東武ホテル」(中央区銀座)

マリオット・ホテル東京」(品川区北品川)*2013年12月開業

 

・米ヒルトン・ホテルズ

コンラッド東京」(港区東新橋)

ヒルトン東京」(新宿区西新宿)

 

・英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(かつて、80年代のバブル期から90年代後半にかけて、西武セゾングループが所有していたホテルグループだ)

ホテル・インターコンチネンタル東京ベイ」(港区海岸)

ANAインターコンチネンタルホテル東京」(港区赤坂)

ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」(港区港南)

 

また、大手ホテルグループとは異なり、独立系の超高級ホテルがそれぞれ、東京で現在展開している高級ホテルブランドは、以下のとおりだ。

 

フォーシーズンホテル丸の内東京」(千代田区丸の内)

シャングリ・ラ・ホテル東京」(千代田区丸の内)

ザ・ペニンシュラホテル東京」(千代田区有楽町)

マンダリン・オリエンタル・ホテル東京」(中央区日本橋)

アマン東京」(千代田区大手町)*2014年開業予定

 

後編に続く)