Sketch Exhibition@ARMANI/GINZA TOWER | In The Groove

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a beautiful tomorrow yea


石原 慎太郎 十代作品展「痛ましき十代」
会期/2008年10月7日(火)~10月26日(日)
会場/アルマーニ銀座タワー
4Fアルマーニ・カーザ・9Fイヴェントホール
開館時間/1011:00~20:00


本日のブログは、久々のお薦めイベント―。
といっても、前回は2007年2月25日まで遡るので、1年半以上ぶり。


俺のブログの中で、まさか!?石原慎太郎氏のアート展を取り上げようとは思いも寄らなかったが、私的には石原氏のことは嫌いじゃない。物事をハッキリというところが、日本の政治家の中ではクールに映るし、乱暴な発言などもあるとはいえ、「個性」が強くて、ある意味、カリスマ的存在だろうか。そのうえ、インテリジェンスに富んでいて、ユーモアもあり魅力的な人物だ。慎重派の福田元首相とは正反対のタイプであり、石原氏のカリスマ性と比べた場合、小泉元首相はガキにも思えてくる不思議さ。小泉元首相のパフォーマンスは子供騙しで、空っぽだったが・・・(笑)。


石原氏の限りない才能には驚かされる。彼の作品に表現されている「調和」と「力強さ」には心を打たれるものがある。彼の勢いはとどまることを知らず、今後も多くの人々を勇気づけ、影響を与え続けるであろう、新しい世代にも。
―ジョルジオ・アルマーニ

十代は人生の中での、感性の宝庫です。しかし往々、世間も当人もそれを知らずに過ごしてしまう。今ふりかえって見ると、私もそうでした。この今になって、アルマーニ/銀座タワーで私の青春が蘇ることが出来たのは幸せです。―石原 慎太郎


ゲーテ11月号から抜粋して紹介。
そもそもこのイベントは、作品を見る機会を得たジョルジオ・アルマーニが、同世代のアーティストとして共感し、そして企画したもの。いずれの作品にも描かれているのは、十代の欲求と衝動、痛々しいまでの危うさと狂気だ。これらを前に、あなたは何を見て、何を想うか。いまあなたの感性が試される―。

ゲーテ最新号のカヴァー(写真:左)は、42万円のアルマーニジャケットに、7万円のアルマーニの白シャツ、15万円弱のアルマーニパンツを身に纏った石原慎太郎だ。意外とアルマーニが似合ってて驚いた(笑)。日本の政治家の中では、一番スーツ姿が似合う体型だとは思うが、普段のスーツ姿はいただけないけれど。


なんでこんなものを描いたのか、どうやって発想したかすら、自分でもさっぱりわからない。
―石原 慎太郎


■もはや自身にさえ謎となりつつある、これらの絵を描かせた衝動とは何だったのか?


バカ言いなさんな! 十代っていうのはみんな天才なんだ。十代の俺だからこの絵が描けた。なぜかって?それが俺の本質だからさ!


僕らが十代(写真:右)の頃は本当に何もなかった。だから感性だけがかえって研ぎ澄まされてね。今思えば、十代という時代を情報に頼らず、自分の感性だけを信じて生きられたというのは、とても幸せなことだったかもしれない。でも今は物も情報もすべてが豊潤だろ?だからオリジナルな芸術が生まれにくくなっているんじゃないか。


僕の本質は“石原慎太郎”。それ以外の何者でもない。だから自我を貫かなければ生きていけない。僕は今でも世にはゲテモノです。僕みたいに誤解されて憎まれて、一部の人にしか愛されない人間なんて、いやしないよ


上記の発言に目を通していると、彼らしくない発言にも思えてくるが、ホントは繊細な人なのだろう。アルマーニよりも年上の76歳なのだ。


■飽食に慣れ、世才に長け、戦争も貧困も思想も知らない現代人たちに、アドバイスを?

豊かな時代に育った我々はどうすればいいかって?そんなもん、まず自分で考えろ。そうだ、断食しろ、断食(笑)。


「断食」ってアドバイスは、ユーモアに欠けてはいるけど、彼らしい発言だろうか。アルマーニなら、こういった発言はしないと思われるが、石原氏にはこれからも変わらずクレイジーで、クールな存在であり続けて欲しい。この企画展、面白そうだ。

興味のある方は、どうぞ。

【訂正】
開館時間/1011:00~20:00