バー挿入後の痛みの変化
手術直後
手術直後(午後2時頃)は、意識があまりはっきりしていないせいか、そこまで強い痛みを感じませんでした。
酸素マスクをつけていましたが、呼吸は苦しかったです。自分で息を吸えない感じ。
胸全体が押さえつけられているような苦しさと、胴体がピキピキ・バリバリする感じがありました。
看護師さんに、「痛みは10段階中どれくらい?」と聞かれましたが、
痛みのピークがいつ来るかまだ予想できないので、とりえあえず「7くらい」と答えておきました
手術当日の夜
ずっと仰向けで寝ていたのですが、重たい石が胸にのっているような痛みがありました
・・・しかし、その胸の痛みよりも、呼吸のほうが辛かったです。
息を自分で頑張って吸わなくても、酸素は入ってくるのですが、酸素マスクのサイズが合わず、何度もずれて空気が漏れそうになりストレスでした
手術当日の夜は、ものすごく長く感じました。痛みで眠れないというよりは、酸素マスクのずれが気になって眠れませんでした。
1時間、いや、30分おきくらいに目が覚めていました。
「いつ朝が来るんだろう・・・」とずっと待ち遠しく思っていました
置き時計を見える位置に置いておくべきでした
手術直後は全く動けないため、手を伸ばして物をとったり、首を回して物を見たりすることが難しいです。
めがねや時計など、使いたい物はあらかじめ手の届く範囲に置いておいたほうがいいですね・・・!
ちなみに、ナースコールは左手に握りしめて寝ていましたが、手術当日の夜は、1回も自分から坐薬をお願いすることはありませんでした。
酸素マスクに神経を尖らせていて、そこまで強い痛みを感じなかったんです
手術翌日
手術翌日は、胸の上部(首に近い部分)の胸骨が痛かったです。ズキズキと鈍い痛みがありました。
バーの痛みはあまりわかりませんでした。そもそも、バーの入っている位置がよくわかっていなかったです
傷口のキリキリとした痛みもありませんでした。
それよりも、この日も呼吸の苦しさとの戦いでした。
午前10時30分に酸素マスクを外したのですが、自分で息を吸おうとすると、胸がピキピキッとなってつっかえてしまう感じで、上手く吸えません。
その後の血液検査で酸素濃度が低かったので、鼻から酸素を入れることになりました。
鼻から酸素を入れたら少し楽になりましたが、それでも、やはり呼吸はしづらかったです。
肺全体が押さえ込まれている感覚でした。
手術当日の夜に眠れなかったこともあり、この日は昼間からウトウトしている時間が長かったです。
尿の管がこの日から外れて、歩行と飲水が可能となりましたが、CT検査や病室の引っ越しなどがあり、疲れ果ててあまり動けませんでした。
スマホやペットボトルを持てるくらいには成長し(笑)、友達に手術が終わったことを知らせるLINEはできました(スタンプを送るので精一杯、文字を打つ元気はありませんでした・・・)
坐薬は1日3回、看護師さんに入れてもらいました。
術後2日目
この日のお昼から食事再開となりました(5分粥)。
意外と手に力が入って歯磨きができ、持参した電動歯ブラシは使いませんでした。
鼻の酸素はまだつけたままでした。
熱も37度後半くらいありました。
ドレーンと点滴の機械を引っ張りながら、一人で歩いてトイレに行けるくらい、胸の苦しさや痛みは和らいできました。
昼間は調子がよく、無痛の時間もありました。
・・・が、夕方からは、胸が押さえつけられる感じ・胸の上部のズキズキとした痛み・呼吸のしづらさが出ました。
夜は、仰向けで寝るのが苦しいので、リクライニングベッドを50度くらいの角度にして寝ました。
何回も目が覚め、1度夜中にナースコールを押して坐薬をもらいました。
術後3日目
鼻から酸素はまだとれないものの、呼吸練習に歩いて行きました。
しかし、まだ熱は37度後半くらいあったので、少し歩いたりご飯を食べるだけで大汗をかいていました。
まだ腕に力が入らず、LINEは打ち間違いが多かったです笑。
呼吸はだいぶ楽になり、胸が押さえつけられている感は少なくなりました。
痛みのせいでというより、熱があってだるく寝ている時間が長かったです。
坐薬は1日3回入れていました。
胸の上部の痛みは、やはり夕方以降強くなり、夜眠る時は息が苦しかったです。
夜中に痛みで目覚め、ナースコールを1度押して坐薬を追加でもらいました。
術後4日目
鼻から酸素がとれ、呼吸もだいぶ楽にできるようになりました。
呼吸練習の成果が出てきました。
息を吸ったときに、胸がピキピキとなる感じがなくなってきました。薬を飲んだ後にしゃっくりが出たときは、ものすごく痛かったですが・・・笑
熱は微熱、37度5分。
この日も坐薬が1日3回出ていました。
この日の夜は、痛みが少なく、ナースコールも使わず(使おうか迷ったが、我慢できる痛みだった)比較的よく眠れました
術後5日目
熱は37度1分に下がりました。
痛みもだいぶ減って、入院生活が退屈になり始めました。
ベッドに座っているのがむしろ苦痛で、呼吸練習に行くのが楽しみでした。
この日も坐薬が1日3回出ました。
この日の夜はとても冷え込み、痛みが強く出てしまいました。バーを入れているであろう箇所と、胸骨の上部がズキンズキンと割れんばかりに痛みました。夜中にナースコールを即座に押して、「痛みが強いです!!!」と言いました笑。坐薬をもらいました。
冷えると痛みが強まるということがよくわかりました。
朝、母に靴下を持ってきてもらうようにLINEしました
術後6日目
母と面会のときに靴下を持ってきてもらったのですが、座りながら脚を思い切りくの字にして、自分で靴下を履けました。なるべく前屈みにならないようにして履いたので、胸の痛みはありませんでした。
熱は微熱。37度1分くらいが続きました。夕方からはズキンズキンという痛みが出ました。
この日にドレーンを抜去しました。
正直、手術した胸の痛みよりもドレーン抜去の方が痛かったです
術後7日目
やっと熱が36度台に下がりました。
胸の痛みは、数値化すると2か3くらいの時間がほどんどでした。
この日の夕方に、明日退院ですと告げられ、荷物をまとめ始めました。
荷物の整理をして動き回っても、胸に激痛が走ることはありませんでした。
退院日~現在(術後13日)まで
午前10時頃~午後3時頃まではゴールデンタイムです。ほとんど痛みがありません。
(派手に腕を動かしたり前屈みの姿勢を続けたりすると、胸の側面や胸の上部あたりがピキッと神経痛のように痛みます)
夕方からは、冷え込みからか疲れからか、胸がすごく張っている感じ(圧迫感というより、胸の内部で骨とバーの押し相撲が行われている感じ)が出ます。
夜は、リクライニングベッドをレンタルしているのですが、水平に近い状態で寝るほど圧迫感が強く呼吸が苦しくなります。
ある程度角度をつけて寝ると、圧迫感が少なくよく眠れます。
(それでもまだ一晩で2回は目が覚めてしまいます。睡眠薬も飲んでいるのに)
ただ、座ったような状態で寝ると、お尻に圧がかかって今度はお尻が痛いです・・・
退院日~術後11日目までは、痛いときに坐薬を1日1~2回入れていました。
術後12日目は一度も坐薬を使わず過ごせました。
なるべく胸が痛くならないように気をつけていることは、
①身体を冷やさないこと
②良い姿勢を保つこと
③角度をつけて寝ること
です。
・・・無痛の時間は日に日に増えていっています。しかし、痛み止めの薬が切れてからが勝負だと思っているので、まだまだ油断はできません