今年は、古民家の活用事例、特に古民家にお住いの方にお話をうかがおうという計画を立て、
5月26日に横浜市のKさんを訪問しました。
参加者は7名。古民家に住みたい人や古民家に興味を持つ人たちばかりです。

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横浜市の高台にあるKさんのお宅は、築65年。
南側にはお庭に面して和室があり、2面に縁側があります。
この日は快晴で外を歩くと汗ばむくらいの暑さでしたが、
家の中は、風が通り、とてもさわやかです。
夏でもクーラーはほとんど使わないそう。
一方、冬は寒く、暖房器具やホットカーペット、厚着が不可欠だそうです。

Kさんは古民家鑑定士の資格もお持ちで、住まいの履歴や平面図も保存されていました。
何人か所有者が変わって、途中増築もされていますが、
既存部分に合わせたデザインで違和感がありません。
手入れが行き届いていて、とてもよい状態です。

Kさんは、古材を使った特注家具やアンティーク家具などを置かれて
和の空間にあうしつらえをされています。

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Webで偶然見つけた物件で、現地に行き一目ぼれして、購入を決めたそうです。
前のオーナーが、キッチン、トイレ、浴室などの水回りを改修していたので、
使い勝手がとてもよく、快適です。

建物の築年数の制限があり、住宅取得控除や贈与税の優遇措置が受けられなかったことなど、
取得の際の課題も浮き彫りになりました。

また購入後、床下にシロアリの被害があることがわかり修理をしたり、
屋根の補修や外構のフェンス更新などで、予想外の費用が発生したとか。

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kさんは、できるだけオリジナルを活かし、手を加える時は、素材にこだわり、
増築部分の壁もしっくいにしたいといわれています。
築65年の家は、維持管理に手間もお金もかかりますが、
kさんは、家のことを考えるのが何よりも楽しみだと話してくださいました。

古民家を選び、ていねいに暮らすkさんの住まいに対する考え方やライフスタイルは、
とてもステキでした!