2012年10月27日(土)、おんなたちの古民家TOKYOの例会として、川崎市立民家園に行きました。今回は5人という少人数の参加でしたが、お天気にも恵まれ、とても有意義な時間でした。

生田緑地の一角にある川崎市立民家園は、1967年に開園した古民家の屋外博物館です。南部曲り家、白川郷や五箇山の合掌造りなど、東日本の代表的な古民家をはじめ、農村歌舞伎舞台など20数件の建物が移築されています。

おんなたちの古民家鑑定団ブログ

当初は、現地で、私たち社団法人の理事、石川さんに古民家鑑定のポイントを解説していただく予定でした。石川さんは、長年、公共施設や住宅の設計、施工監理をしてこられた方で、ご実家は築100年以上の古民家です。
実際に古民家を鑑定しながらチェックシートに記入していくワークショップ型のレクチャーは、昨年から温めていた企画でしたが、石川さんが仕事のため、当日参加できないことになり、急きょ、川崎市立民家園で実施されているガイドツアーを申し込みました。

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私たちのツアーを担当してくださったボランティアガイドの渋谷さんは、ベテランのガイドさんで、各民家の特徴や構造、素材などを風土や暮らしとともに紹介してくださいました。
園内にある20軒以上の古民家をじっくり見ると1日では、とてもまわりきれません。ガイドツアーは2時間以内。渋谷さんは、見どころを上手にまわり、解説してくださいました。私たちのどんな質問にも答えてくださり、その博識ぶりには感心するばかり。

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移築した民家は、雨戸をしめたり、いろりに火を入れたり、床を磨いたりと毎日のメンテナンスがとても重要だとのこと。茅葺屋根の葺き替え用茅は、御殿場の地主さんと契約して材料を確保しているそうです。維持管理もたいへんですが、そのおかげで私たちは、古民家の魅力を体感することができます。
現在では、価値ある古民家を県外に移築することはむずかしくなっているので、さまざまな古民家が一か所でみられる川崎民家園は貴重な存在です。実は、私も小学生の時に川崎民家園に行き、古民家に興味を持ちました。

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ガイドツアーは、5人以上のグループで、2週間前までに公園事務所に申し込めば無料です。当日参加型の30分のツアーもあるそう。こちらは事前予約なしでも参加できます。

ツアーの後は、生田緑地内にある川崎市岡本太郎美術館のカフェでランチをとりながら、古民家談義に花を咲かせませした。新たな発見がたくさんあり、充実した1日でした。

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