ハンドベイン治療で使用されるマイクロパルスレーザーには優れた特徴があります。従来のレーザーは血管を内側から高温で焼くため、血管に穴が空いたり、周囲の組織に炎症を引き起こし、皮下出血や痛みを伴うことがあります。一方、パルスレーザーは血管壁の主成分であるコラーゲンを変性させ、収縮させることで血管を閉塞させます。その結果、出血がなく、痛みを最小限に抑えることが期待できます。

パルスレーザーの「パルス」とは、レーザーを連続的に照射するのではなく、断続的に繰り返し照射することを意味します。1秒間に50から60回の割合で波長の長いレーザーをパルス状に照射するため、治療中の血管外の温度は50から80度程度にしか上がりません。従来のレーザーでは血管内の温度が1000度以上に上昇することを考えると、パルスレーザーは非常に安全で体に優しい治療法と言えます。