プーチンの活発な外交戦略は多極世界を常識化・安定化させる

🇷🇺ロシアの極東・東南アジア戦略について  Sonder

※ 今回は複数の中立メディアの記事から要約してわたしのコメントを投稿します。

プーチン氏は6月18日から21日まで北朝鮮とベトナムを訪問した。
この訪問で平壌とハノイは歓迎ムードに包まれた。

訪問先の両国とは包括的パートナーシップ条約が締結され、安全保障や経済関係、食糧問題などが幅広く話し合われている。

特徴的なのは、北朝鮮とはNATO第5条のような「集団的自衛権」を約定したこと。
これによって、米国や西側諸国は北朝鮮を攻撃できなくなった。攻撃すればロシアとの戦争になるからだ。
ロシア極東の国境を接する北朝鮮は米国の朝鮮半島分断の発火点として位置づけされており、米国の干渉を受けやすく、米英諜報機関からもスパイの侵入が懸念される。ロシアにとっては、この隣国を同盟化したわけである。
また、ベトナムとはとBRICS同盟の中国の南部国境に接しており、中越関係は「一つの中国」で一致しているものの、南シナ海問題でギクシャク(陽動ともいわれるが)しているが、中国はロシアに頼んで隣国との関係を改善させた可能性が高い。

ベトナムと中国、そして北朝鮮と中国は、現状は「反りが合わない」部分も残るが、プーチンは習近平の許可を得て北朝鮮とベトナムを同盟化している。
ここではBRICSやSCOの枠組みを最重視する習近平の大局的な判断があった。

ウクライナはさておき、ロシアや中国と国境を接する国々との関係は同盟運営・国家運営において非常に重要である。
今後、朝鮮半島では南北の小規模な衝突はあるかもしれないが、北朝鮮は後ろ盾を確保し、多極派に転じたため、いずれ、北朝鮮の主導で南北統一が図られるかもしれない。北朝鮮は中国とロシア、そしてBRICSと交易するだけで経済は大きく成長する。

将来、韓国が北朝鮮と統一してBRICSに加盟したなら、東アジアの一つの極になる。日本は引き続き米国に引きずられる可能性が高い。

先週のプーチンの動きは激しく、建設的であった。

次はイベントは、東方経済フォーラム(EEF・9/3~4・ウラジオストク)とBRICSサミット(10/22~24・カザン)だ。
EEFもBRICSサミットも毎年参加国が急増、大変な賑わいをみせている。

多極世界の拡大は、一極世界(西側諸国)の衰弱・崩壊を促進する。

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