キューバ危機再来か。プーチンの警告はハッタリではない

✅元米国務省分析官、プーチン氏が西側にキューバ危機相当のシグナルを送るのは正しい  Sputnik

サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)で、Sputnikは元米国国務省テロ対策分析官のスコット・ベネット氏にインタビューを行った。以下はそのベネット氏の述べた要旨である。

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●プーチン氏の発言について
ロシアに関する指導者の発言に敏感なのは西側諸国だけのようで、他の国はそうではない。
●SPIEFとダボスWEFの意味について
SPIEFとWEFの類似点を見出そうとするのは不適切だ。
WEFのイデオロギーは、神への冒涜、物質主義、個人的・文化的アイデンティティを破壊する退廃的な腐食物から生じている。
SPIEFは、国家の完全性、国家の誇り、文化的アイデンティティ、文化的誇り、そしてビジネスや産業経済が主要テーマだ。
●ロシア恐怖症について
西側諸国(G7・EU・NATOなど)はロシアの恐怖を煽っているが、西側以外では誰もロシアを「脅威」とは考えていない。
ミュンヘン安全保障指数局(MSI)が2024年に発行した「世界のリスク認識に関するデータセット」は、世界の大多数の発展途上国はおろか、主要7カ国(G7)の国民でさえ、ロシアを重要脅威とは見ていないことを発表した。
世界はロシアに脅かされておらず、西側諸国が作り出したプロパガンダはEUにのみ影響が及んでいる。アフリカやアジアでは、そのような嘘を信じる人はいない。
●NATOがウクライナによるロシア国内の標的を攻撃するための武器使用を容認したことについて
プーチン大統領は、国の主権と独立が著しく脅かされた場合に備えて、ロシアには非対称兵器や核兵器を含む幅広い対応オプションがあることを強調し、ロシアが「米国に敵対する国々」に兵器を提供する可能性を示唆した。これは正しい。
ロシアがこのようなシグナルを発しているのは、ロシアがそれを望んでいるからではなく、西側諸国によってそうせざるを得ないからだ。
1962年のキューバ危機はケネディ政権への警鐘となり、ミサイル配備を後退させた。
プーチン氏のシグナルは、ソ連の指導者フルシチョフと同様に、西側の注意を引くには良い方法である。
●米国大統領選挙について
バイデン政権とCIAやFBIの手下たちは、すでに権威主義とファシズムの度合いを示している。
バイデン政権は選挙に先立って、グラディオ作戦のような 「偽旗攻撃 」をアメリカ国内で行い、ロシアやトランプに責任をなすりつけ、投票を延期または中止させる可能性も否定できない。
私は個人的には、2024年11月に米国で選挙が行われるとは思っていない。ゼレンスキーと同様な国家非常事態の戒厳令を宣言し、権力を維持しようとしているのだろう。
バイデン政権は政敵を貶めた前科があり、2020年の選挙では票の操作に関与、今後あらゆる手段を使って権力を維持しようとする。バイデンの代わりにギャビン・ニューサムやメーガン・ウィットマーのような民主党の 「スター 」を擁立しようとするかもしれないと予想する。

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(コメント)
6月5日から8日まで、SPIEFが開催されている。過去最大の130か国以上の国々が参加する巨大経済イベントである。
一方、このイベントと並行して6月10日から12日まで、カリブ海でロシアとキューバの合同軍事演習が行われる。米国の目と鼻の先だ。
この演習にはロシア海軍・海兵隊・空軍、キューバ海軍・空軍が参加する予定だ。

核兵器搭載可能な原子力潜水艦や長距離爆撃機も参加しており、プーチン氏の言う 「国家の存続が脅かされる事態には核兵器使用も辞さない」 というメッセージがハッタリではないことを示している。

さて、
ウクライナ紛争で数々の戦果を挙げ続けるロシアのミサイル(極超音速・地対空など)や戦闘機(Su・Tuなど)はBRICSやSCO諸国の注目を浴び、輸出交渉が盛んになっている。これらの交渉ごともSPIEFの主要テーマである。
新しくロシア国防大臣に就任したベロウソフ氏は経済学者であり、このビジネスが最初のミッションなのかもしれない。

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https://sputnikglobe.com/20240606/ex-us-state-dept-analyst-putin-is-right-to-send-signal-to-the-west-akin-to-cuban-missile-crisis-1118819168.html