NATO加盟国のトルコがBRICSに加盟しそうだ

🇹🇷トルコ、BRICSへの加盟を希望  Sputnik

BRICSは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国が参加する世界最大の新興経済国の協力プラットフォームとして2009年に設立され、2024年1月1日にはエジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)が新規加盟し、10か国構成となった。
トルコのハカン・フィダン外相は4日、トルコはBRICSのメンバーになることを希望しており、今年のBRICSサミットを注視していくと述べた。

BRICSは2022年にGDPでG7(西側主要国同盟)を上回った。ある予測によれば、BRICSは6年後(2030年)までに世界のGDPの50%以上を占めるようになるという。

ロシアのプーチン大統領は、BRICSと上海協力機構(SCO)は、台頭する多極化世界を牽引する重要機関となったと述べている。
経済専門家は、BRICSは世界経済の脱米ドル化を推進する機関車であり、加盟国間の貿易はすでに自国通貨決済が行われている。例えば、ロシアと中国の企業間の決済の90%以上は、ルーブルと人民元で行われている。

ロシアのペスコフ報道官は、「我々はもちろん、トルコのような重要なパートナーを含む諸国が、BRICSへの関心を高めていることを歓迎している」 と語った。

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(コメント)
トルコはNATO加盟国であることから、加盟希望していても西側諸国から激しい妨害にあうと考えられるが、エルドアン大統領の強力なリーダーシップのもとで加盟は達成されるだろう。

BRICSは、中東の地域大国としてイランとサウジが今年加盟しており、これに同じく地域大国のトルコが加盟すると、中東は多極世界に塗り替えられる。イスラエルの影響も圧縮され、中東は政治的に安定に向かう。経済活動に優れるイスラム諸国には好ましい環境となる。

先日の投稿でタイがBRICS加盟を決議したが、ASEAN(東南アジア諸国)でも有力国が加盟意向を示すのではないか。
世界経済は新植民地主義で運営されるG7ではなく、相互尊重主義のBRICSが主導権を握る。

10月に開催されるBRICSサミット(ロシア・カザン市)に注目が集まる。

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