プーチン大統領は軍事技術も経済成長に活用する

🇷🇺ロシアのトップ経済学者が国防大臣に任命された理由  Sputnik

ロシアの著名な経済学者で副首相のアンドレイ・ベローゾフが、5月12日にロシアのプーチン大統領によって国防大臣に指名された。
民間人が国防大臣に任命されるのは初めてではないが、彼は大統領チームの人間である。彼は第一副首相であり、(ロシアの)軍産複合体の課題をよく知っている。

ベローゾフ氏はロシアの著名な政治家たちに助言を与えてきた非常に優秀な経済学者である。
彼が国防相に任命されるということは、経済的な目標があるということだ。

ベローゾフ大臣の職務は、武器の調達や防衛契約に関する問題を含む可能性がある。
今のところ、彼の専門知識を疑う理由はない。
彼は政府で働いていたとき、軍産複合体や軍と産業界のつながりに多くの注意を払っていた傑物である。

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(コメント)
先月、国防副大臣だったイワノフ氏が収賄の容疑で逮捕された。
プーチン大統領はイワノフ事件を利用して軍から汚職を排除した可能性がある。今回のショイグ国防大臣の交代にも影響があったはずだ。

今回、ベローゾフ氏を新国防大臣に据えた理由は「軍事経済を国民経済とより深く統合する」ことにある。
軍事予算が一般経済に悪影響を及ぼすことがないよう、配慮したのだろう。

わたしは、プーチン氏がウクライナ紛争で向上した世界屈指の軍事技術を民生産業に転換・適用することを目指していると考えている。
すでに、ロシアの軍事技術はイランやトルコ、インドに展開され、中国とは仕様レベルで共有されている。
これをロシア内では軍事分野にとどまらず、国民生活に寄与する技術転換をはかり、経済成長を押し上げようとしているのだ。

米国を見ればわかるが、兵器や軍需品は軍事機密の取扱いから「拡大再生産」がほとんど行われない。
だから、軍需産業だけが儲かり、一般産業への転換が難しいのだ。
これをプーチン氏はロシアの経済成長につなげる政策を新国防大臣(経済学者)に託したとみている。

今年、ロシアは経済成長でGDP世界4位に入る可能性がある。(現在は5位)

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https://sputnikglobe.com/20240512/why-one-of-russias-top-economists-is-being-appointed-as-minister-of-defense-1118402485.html