捨てられる「米ドル」と「日本円」

✅ロシア、数十億ドル相当のインド製武器を現地通貨(ルピー)で購入  Cradle

Firstpost*が5月10日に報じたところによると、ロシアは最近、インドの通貨のルピーを使ってインド製の防衛装備品や武器を40億ドル近くでニューデリーから購入(輸入)した。

この取引に使われた資金は、ボストロ口座(国内銀行が外国銀行に代わって管理する口座)に蓄えられていた。
この口座はモスクワとニューデリー間の貿易を促進するために設立されていたものだ。

西側諸国がモスクワに課した制裁の結果、ロシアは他の22カ国の銀行がインドにボストロ口座を開設し、現地通貨で貿易を行うことを準備していた。これらの口座のルピー預金は、インドによるロシア産原油の調達(輸入)が増加するにつれて増加した。
ロシアはこの6ヶ月間でボストロ口座の資金のおよそ半分を利用している。
また、インドの輸出もボストロ口座のロシア資金ルーブルで決済されている。(当事国間の通貨決済である)

モスクワが自国通貨を使って貿易を行うのは、BRICSの 「脱米ドル」 という意思に沿ったものだ。
BRICSの創設者である中国とロシアは、米ドルを使用せずに今年2,600億ドルの貿易を計画している。北京とモスクワが人民元とルーブルで貿易を行うことを正式に決定した2023年以降、その取り組みはBRICS諸国間で加速した。

BRICSがこれまでの5か国から昨年10か国にに拡大し、今年さらに拡大する見込みである。

※ Firstpost:インドのオンラインニュースサイト
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(コメント)
GDPでG7を凌駕したBRICSは世界経済の主導権を握った。
この影響力に期待する多くの国がさらにBRICSへの加盟を申請している。

米ドルは国際貿易で便利な決済通貨ではある。
しかし、米国の政策に逆らうと、米ドルは武器化し、SWIFT(国際決済システム)から追放され、敵対国の通貨は暴落させられる。(もはや米国にその力はないが)

BRICS加盟国や加盟申請国は、便利な米ドルを必要としていない。
彼らが求めるのは、「国家主権の確保」 と 「米ドルの武器化リスク回避」 である。本来、どんな通貨を使うかは国家の専権事項であり、グローバリストによる強制はあってはならない。
また、BRICSには 「国家主権の確保」 とあわせて、「相互尊重」という根幹思想がある。植民地政策とは真逆なのである。

捨てられる米ドルとは、捨てられる日本円でもあることをわかってほしい。

#WWG1WGA 
#QAJF 
https://thecradle.co/articles/russia-buys-billions-worth-of-indian-weapons-using-local-currency