米国がイスラエルを軍事支援すると、湾岸諸国との関係は終わる

✅ゲームオーバー? ペルシャ湾岸諸国、イラン攻撃のために自国の米国基地使用を拒否  Sputnik

英国のメディア 『ミドル・イースト・アイ』 は、次のように報道した。
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1991年の湾岸戦争以来、アメリカは中東全域での大規模な軍事作戦を地域の同盟国に依存してきた。今、イスラエルとイランの緊張が高まり、アメリカ一極世界秩序に緊張が走るなか、アメリカのペルシャ湾岸同盟国は、アメリカの要請を拒否している。
湾岸諸国の指導者たちは、米国への報復につながる可能性のある手段を、自国内の基地から遮断しようとしている。

これらの国々には、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、オマーン、クウェートが含まれ、国内に設置された米軍基地がイランに対して使用されるのを防ぐための措置をとっている。
NATO加盟国のトルコも、米国による対イラン空爆の領空使用を禁じたと報じられているが、これは未確認である。
イランは、アメリカがイランとイスラエルの軍事衝突に関与した場合、中東の米軍は標的となると米国に警告している。

(中略)

かつてのアメリカの湾岸同盟国は、BRICSに加盟するなど、ワシントンにとって大きな後退となる。
アメリカは、第二次世界大戦後、何十年もの間、石油が豊富な湾岸地域での軍事作戦を湾岸同盟国に頼ることができた。

サウジアラビアとアラブ首長国連邦を中心とする地域諸国は最近、経済的、政治的、軍事的に米国依存から脱却し、サウジアラビアは中国との石油貿易におけるペトロダラーを解消するためにペトロユアン化に動き、イエメンのフーシ派民兵に対する軍事作戦を終了し、イランとの外交関係を回復し、とうとうUAEとともにBRICSに加盟した。

パレスチナ・イスラエル危機は、湾岸諸国をイスラエルから引き離し、バイデン政権がイスラエルを全面的に支援したために、湾岸諸国とアメリカとの関係は大きく後退した。

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(コメント)

イスラエルとイランの危機は、イスラエルが在シリアのイラン大使館を攻撃(国際法違反)したことで、一気に緊張が高まっている。
イランはこれによってイスラエルへの報復する権利が生じた。
米国がイスラエルを軍事的に支援するなら、イランに隣接するかつての同盟国にある米軍基地が標的になる。

13日現在、まだ「報復攻撃は実行されていないようだ。
ここで、ポイントとなる要素が2つある。
一つは、イランの軍事技術である。特にミサイル開発技術力の高さとスピードはロシアに匹敵し、米国空母も沈めることができるといわれている。
もう一つは、BRICS加盟など外交力が強化され、これまで敵であったサウジとUAEは同盟国となった。BRICSは軍事同盟ではないが、相互尊重の基本政策で結びついている。
サウジとイランを仲介させたのは中国である。サウジとイランが戦争に巻き込まれる事態は、中国を必要以上に傷つけ、米国の外交力は大きく失われる。

米国がイスラエルを軍事的に支援するなら、EUか日本(沖縄)に頼ることになるかもしれない。

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https://sputnikglobe.com/20240413/game-over-persian-gulf-powers-reportedly-refuse-to-give-us-access-to-bases-for-anti-iran-strikes-1117907501.html