米ドルの敵 「金銀」 の価格が継続して高騰!

⚜金価格、今年2倍超に高騰のココア(カカオ)に追随して一段高か  Reuter

スイスの金製錬会社MKS・PAMPの金属戦略責任者、ニッキー・シールズ氏が2024年の金相場見通しを修正して以降、市場関係者の間から「金はココアに追随するか、追随できるか」という疑問が提起されている。

ココアは主要産地のコートジボワールやガーナでの不作のため、価格は年初来で2倍余りに上昇した。一方で金の現物価格はここ数日、過去最高値を相次いで更新している。
シールズ氏は「金がこの程度の期間にこれほどの上昇を再現するのは、ほぼ不可能だ」と指摘。今年の平均金価格の見通しを1オンス当たり150ドル上方修正して2200ドルとした。

金はテクニカル分析では、買われすぎたために大幅下落する兆候が示されているが、アナリストは強気の見方を維持している。

ワールド・ゴールド・カウンシルのシニア定量分析アナリスト、ヨハン・パームバーグ氏は、金の店頭取引市場と先物市場は活況を呈していると指摘、出来高は40%程度増加しているとの推計を示した。

また多くのアナリストは、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを開始して、様子見姿勢を続けていた投資家からの需要を喚起すれば、金相場は新たな高値を試す展開になると予想している。

バンク・オブ・アメリカのアナリストグループはノートに「当社は以前、FRBが2024年第1四半期に利下げすれば、金価格は1オンス当たり2400ドルとの見通しを提案していた。
仮に利下げが遅れるとしても、今年はこの見通しをコミットする」と記した。

=====

(コメント)

金銀・貴金属はこの2年間でずっと上昇し続けている。 (もちろん日次ベースでは微細な上げ下げはある)

西側諸国では米ドルをはじめとする不換紙幣が際限なく印刷され続け、株や債券を購入してきたことで好景気を演出してきた。
しかし、西側諸国民の生活の実態は悪化の一途であり、激しいインフレに見舞われている。
この不均衡が崩れると、米国債(米ドル)は暴落する。

金の高騰について、西側メディアは投機や中東の政治情勢が要因であると指摘しているが、それは一部に過ぎない。
非西側諸国(BRICSなど)が、金本位制的な通貨制度を目指すために金を大量に購入していることが大きな要因だ。
非西側諸国は着実に金を積み上げている。いずれ通貨と金を連動させ、安定させるのだろう。別の記事では、中国人民銀行は3月も金保有を増強した。1年5カ月連続で金を積み上げたことになる。(https://bloomberg.com/news/articles/2024-04-07/china-pboc-buys-gold-for-17th-month-as-prices-hit-record)

米国覇権が崩壊の過程にあり、欧米諸国を支えてきた米ドルの価値も減衰している。米国債の金利が上昇し、米ドルが暴落すると、米ドルの敵である「金銀・貴金属」 など現物資産が高騰する。(現物資産は信用通貨のように紙切れにならない)

今まさに、西側の「金融バブル」 対 BRICSの「現物資産」 の対決だ。

#WWG1WGA 
#QAJF 
https://msn.com/ja-jp/money/other/%E9%87%91%E4%BE%A1%E6%A0%BC-%E4%BB%8A%E5%B9%B42%E5%80%8D%E8%B6%85%E3%81%AB%E9%AB%98%E9%A8%B0%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%81%AB%E8%BF%BD%E9%9A%8F%E3%81%97%E3%81%A6%E4%B8%80%E6%AE%B5%E9%AB%98%E3%81%8B/ar-BB1leB7J