プレイテックのギターを紹介した勢いでウクレレも紹介しよう。
このウクレレは5000円を切る価格で、まあなんだ。世の中の基準では楽器とみなされないことが多い。
何となく暇つぶしとかネタになれば的に買ったのだが。
コンサートサイズでギアペグ装備。
14フレットジョイントの18フレット仕様でプレイアビリティはなかなか高い。
バインディングの施されたゼブラウッド合板のボディは見た目も個性的だし、木目が美しいと思う。
フレット音痴は無いようだし、きちっと正しい音程で鳴ってくれている。
標準では白のナイロン系の弦(アクイラっぽい感じ?)が張られているが、チューンが安定しないし音も気に入らないので、ハウス弦に張り替えて鳴らしてみると。
こいつには驚かされた。
想像以上に良い音がする。
マホガニーよりも少し固めで明るい音色、カラッとしたいい感じの音がするのだ。
高級機の深い響きは無いものの、一定の音量があり、気持ちよく鳴る。
いや、5000円しないとか嘘でしょ。
まあ、価格相応というか、残念な部分もあったりする。
まず、ブリッジが雑。
チューニングにも出音にも影響はしていないようだが、仕上げも、材質も(材質が何かわからないけど)見た目的にイマイチ、というか、残念。
機能してるから問題ないけど、やっぱもったいないと思う。
もう一つはサウンドホール周りのインレイ風シール。
かえって安っぽく見える。これは無くていいよね。
あと、これは比較できないので断言はできないのだが、サウンドホールが少し大きすぎると思う。
もう少し小さめだと、深い響きも出るんじゃないかなぁ…でももしかするとカラッと鳴る感じとトレードオフなのかもしれない。
いずれにせよ、この価格でこの音はあり得ないレベルだと思う。
もちろん、3万、5万と出せばこれよりも良い音のするウクレレは沢山あるが、1万円以下ならダントツという印象である。
ST250は万人には勧めないけど、こいつは勧められる。
低価格品の当たりはずれの大きさは(以下略
たまたま当たり個体を引いただけなのかもしれないが、なんにせよPLAYTECH恐るべしである。
マーチンやフェイマス、ヤマハなどのウクレレと比べても、現在一番手にすることが多い。
気に入ってもいるし、価格的に気負わないのも良い。
気楽さもまたウクレレらしさだと思う。