小中高校生が書道の腕を競う「読売書き初めコンクール」の今年度の入賞作品が決まりました。応募総数計1893点で、小学生1034点、中学生410点、高校生449点でした。書家の新井光風さんによる審査の結果、 特選4点、入選12点、佳作60点が選ばれました。 入賞者と作品を紹介します。 特選と入選の作品計16点は、1月13日から27日まで、東京・大手町の読売新聞東京本社3階「よみうりギャラリー」(日曜休み)で展示される予定です。 (敬称略、都道府県は学校所在地)


特選4点

  • 福島県川俣町立川俣小2年 齋藤まえむ
  • 神戸市立竹の台小6年 端菜々美
  • 東京都葛飾区立奥戸中3年 丸山凪
  • 新潟県東京学館新潟高2年 伊藤天音

入選12点

  • 和歌山市立伏虎義務教育学校2年 坂辻紀梨加
  • 大阪府大阪狭山市立東小3年 畑中美春
  • 埼玉県川口市立中居小4年 小出愛菜美
  • 大阪府摂津市立三宅柳田小5年 島袋理美
  • 和歌山県海南市立下津小6年 梶本奈七
  • 茨城県茗渓学園中1年 山田夏帆
  • 東京都立白鷗高附属中2年 中野花音
  • 福岡県福津市立津屋崎中3年 大野稜斗
  • 茨城県茗渓学園高1年 村上裕奏
  • 東京都大東文化大第一高2年 小木詩音
  • 千葉県立国府台高3年 水無瀬心花
今年も期待通りの力作と対面することが出来て嬉しく思います。 コロナ禍の日常生活が不安定な中で出品された小・中・高校生のみなさんの作品からは、旺盛な制意欲と熱意が伝わってきます。
文化の根源である文字を大切にして書写・書道に励みなさんの豊かな美しい心に敬意を表します。
小学生の作品は、紙面いっぱいに元気があふれ、生き生きした作品が多く目につきました。
中学生の作品は、文字の形や自然な大小、全体の構成や余白の部分への気配りなど文字を美しく書く上での注意力が読みとれます。臨書には学ぶ姿勢に徹する「臨書」とそれとは別の解釈で表現する「臨書作品」とがありますが、今回の高校生作品の特色として言えることは、そのいずれにも共通して扱う古典の領域が広がり多岐にわたっていることです。以前にも増して内容が変化に富んできました。
(日展名誉会員・読売書法会顧問)