【ラストイヤーにかける想い】 vol.1 34期しょう | 東京大学運動会ラクロス部女子Celesteのブログ

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Celesteとはスペイン語で「空の、天の、空色の」という意味を持ちます。東大のカラーである淡青をユニフォームに背負い、どこまでも天高く上る無限の可能性をもったチームになりたい、頂点を目指せるチームでありたい、そんな思いが込められています。

ラストイヤーブログを頼まれて、何を書こうかなと思って期限ギリギリまで悩んでいる。4年生までの全貌はコラムで書くとして、ここでは今一緒にラクロスしてる仲間たち、特に35期、36期、37期に伝えたいことを書きたいと思う。ここまで部活をやってきて、リーグを2回経験した身から。



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22リーグ、私が2年生のリーグ戦は練習試合とも新人戦とも全然違う雰囲気で、フィールドに立つ責任の重さが桁違いだった。2年生の時初めて立った大井ホッケー場メインピッチは、並々ならぬ緊張感だった。

東洋戦は1Q最初の5分で90%の体力を使い切るほど全力でやれと正木さんから言われ、最初にそれだけ波に乗ることが大事なんだなと思って、挑んだ。練習試合から自分が1点決めれば緊張感がほぐれることはわかってて、それだけに1点決めるまでの時間がとても長く感じられた。

実際に決めたのは4Q、何とか先輩がつないでくれて最後にゴール前にいたのが私で、ほぼごっつあんみたいな感じだったけど決められたのは本当に嬉しかった。リーグで点を決めることの嬉しさがわかった。東洋戦で決められた点はその1点だけだったが、自分にとっては練習試合の何点分よりも重みがあった。




とにかく22のリーグはのびのびやらせてもらって、やることも私がわかりやすいように決まってて、今思えば本当に迷惑かけながらやってた。

でもそれが自分の自信につながった。
自分がやれることが限られている中で、集中的に取り組めた。


一方で、精神的にはまだまだ「下級生」で、32期が運営、技術を引っ張るのに完全についていく、ついていくのに精一杯の状態だった。


22リーグの最後、正木さんから後輩が伸びなかったから負けたと言われた。
本当にそれしかなかった。


自分にとっていい経験もたくさん積めた一方で、一部昇格ができなかったことが本当に申し訳なかった。悔しいというより32期に対して申し訳ない気持ちが大きかった。

入れ替え戦みたいな試合はもう二度としたくないと思った。




23リーグはとにかくしんどかった。

練習試合に勝ててたのにリーグ戦は勝ちに恵まれない。

自分のプレーも思うように伸びない。

3年生として立場が変わったからか、考えることが一気に増え、どう振る舞えばいいかわからない。


自分のプレーに自信がない。


シーズン初めに思っていたリーグ戦とは全く違うものになってしまった。


その中で学んだことは、気持ちの入れ方について。リーグ戦、もちろん一戦一戦で「点を取りたくない」なんて思ったことはなかった。点は取りたいし勝ちたい。その気持ちはもちろん持ってはいた。

けど、緊張するから、ひなたが最初にかけるから、最初はスペース空けとけばいい、最初のわんの責任は持たない方が緊張はほぐれるだろう。

そんな考えがどれだけ私の中にあったのか、詳しくは思い出せないけど、1mmでもそう考えるものなら、一歩が出なかった。

起点には上手くなれないし、OFコート全体を見て自分がそのまま持つべきか、さっさと叩くべきか、判断も遅れた。

その時はなんでこうなるのか、原因がわからず、ただ苦しくなって、その次の試合でさらに自分の殻に入るだけだった。そんな考え方を続けて、プレーが後ろ向きになっていった。出してもらってるのに全く価値を発揮できなかった。


そんな中でも少し自信が持てた瞬間があった。日大戦の3Q終了後、0-5の5点ビハインドだった。

誰がかけるか。しょうから行かせてくれとしゅなに言った。最初の1点目。私が絶対取ってやる。


ボールをもらって自分の利き手側にひたすらに切り込み、ファウルをもらってフリシューになった。リーグ期間中試行錯誤したフリシューで、まだ確定したものは持っていなかったが、練習で意識したポイントを全て意識した。両サイドのDFに詰められながらもなんとかゴールに入れた。1点目がようやく取れた。


4Qで点差をひっくり返すことはできず、負けた。


すごく悔しかった。

もっと早くできてれば、もっと自分に自信があれば、この流れを変えられたのに。

言えばきりがない。



23リーグは後悔だらけだった。




その私の後悔を無駄にしてほしくない。


自分で最初の1点を絶対取る、それくらいの気持ちでフィールドに立つこと。

リーグまでに、自分が自信を持って使える武器を作ること。

これが私が35、36、37期に伝えたいこと。


初めてのリーグで、初めてのスタメンで、1年生で、2年生で、3年生で、思えないかもしれない。

でも、それくらいの気持ちを持ってないと、普段は何気ない裏の利き手と逆のキャッチだって、自分の得意なところからのわんの1歩目だって、クリアのもらい手だって、リーグの重圧に押し潰されて出ないことなんてざらにある。

リーグのフィールドは全然違う。

でも、そこで発揮できるプレーは普段の練習や自主練に裏づけられる。今まで全くできなかったことができるわけじゃない。

だから、残りのあと少し、本当にあと少ししかない時間を無駄にしないで、1日1日を過ごす。

全力で。




4年 しょう