25シーズン副将/DF長を務めました、 3年植田栞凪(ひろ)と申します。
まずは平素より私たちCelesteを暖かく応援して下さる皆様、本当にありがとうございます。
どんな厳しい状況でも隣で支えて下さった想いに何度も前を向く力を貰いました。 25シーズンを通して頂きましたたくさんの応援に改めて感謝申し上げます。
今までの決起ブログのように想いのままどストレートに!とはいかず苦戦したブログとなりましたが、読んでいただけると幸いです。
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・スピリットと25
超CRAZY。
創部初めての1部リーグ。 誰も日本一なんて目標置いたことない、明かりなんてない、 そんな延長上に日本一がない25Celesteが手を伸ばすには唯一の道で、勝つために1番必要なマインドでした。
延長に日本一があるチームでもなりたいな、じゃ日本一になれない。 ならましてや東大は真に厳しさに顔突っ込んで向き合わなきゃ勝ちすらない。
やっぱり仲良くちょっとずつ変われば勝てるようになるとかじゃない。 着実にとか、並の思いで届く状態じゃない。 そんなことは何回もはっきり否定できないレベルで突きつけられました。
へむさんの第5戦前のブログに少し似ていますが、 勝ちたいな、変わらなきゃなの生やさしいもんでは勝ちの匂いさえ遠く、 自分が勝たせる覚悟、勝つ覚悟、 自分が全て捨て全て変わる強い覚悟が必要でした。今を捨てて、自分を縛る常識も捨てて、 自分が無意識に縛られてる性格や思考も捨てて、 大きく変えて変えてやっとその先に突破口がありました。
その変わるということ、背負うということはのほほん、と生きてれば向き合わないもので、 そこに向き合う意志、変わる意志には必ず痛みを伴います。
勝つためにそんな痛みをお互いに何度だって関係なく求め、求められ、 そこで超CRAZYに向き合えたときにはじめてやっと少し勝利に微笑まれる。
思い返してみるとスピリット通り超CRAZYな道だったと思うし、 シーズン中は超CRAZYがコンフォートゾーンを無限に広げていく言葉だからこそ、 超CRAZYだと認めた時点でそれはもう超CRAZYではないというジレンマで、 手放しに変化を認められることなんてなかったですが、
今シーズン初め、春、夏を思い返すと一人一人今めっちゃ変わってて その挑戦に喰らいついた25はやっぱり超CRAZYを体現した集団に変わったと思うし、 覚悟決めて向き合い、変わろうと抗ったその最後の最後、 超CRAZYの言葉は25チームの強い味方になったと思います。
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・入れ替え戦のその日
私は大分前からテンションはおかしかったし だからこそ勝つと決まっている、意地と倍念じていたけれども、 その日も随分とめちゃくちゃな1日でした。 が、本当に夢のような、異次元に痺れる60分でした。
まずはDF陣に大感謝を伝えたいです。 ラストの1週間は回を重ねるごとに連動や強度に手応えがあり、 この完成度ならハマるという自信で臨んだけど、ほんとに4点すり切り。
でもそれは口を開けてたら転がり込んできたわけじゃなく、 安定、当然ってわけでもなく、 血汗にじませて全員の執念で抑え込んでもぎりとった4点です。 本当にしんどい時、流れが傾きそうな時、息が詰まりそうな時、特に後半何度もあったキーポイントに でも食いしばって凌ぎ切って、そして奪い切ったDF陣は 本当に何度見てもめちゃくちゃに輝いてました。 (3QのラストDFの映像とか完成度が素敵すぎて後生大事に保存しています。)
DF視点で1年を振り返ると、 大多数が二部リーグでのDF経験さえほぼなしからのスタートで、 ただでさえ一人一人の個人が一部レベルへの大成長が求められたシーズンでした。 細かいミスも即失点になる厳しいピリピリのブロックな上に、 戦術やらポイントやらスカやらが次から次に舞い込んできて、 DFは6on6のパーツが揃ってようやく成り立つ以上、 余さず一人一人重い消化が求められたと思います。
毎試合向き合って、沢山考えて、変えて、成長しても、でも失点数は大きいままで、 結果に出ず全員にとって苦しい時間が続いたと思うけれど、 本当に一人一人が折れず、ひたむきに最後の1日まで細部に向き合い、考え、消化し、 DFを背負いきった結果が、やっとあの日でした。
実力と執念と、両方ががっちりと結びついた日でした。 本当に最後の一瞬まで一緒にDFしてくれてありがとう。
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またこの1年はみんなに支えられ、受け止めて受け入れてもらい、立たせてもらった1年でした。 このCelesteという人たちは 信じられないほどまっすぐで、ひたむきで、全力です。 スカす、と対極の致死量の清々しさに私は何度も心を打たれ、 自分こそ頑張らなきゃと沢山の力を貰いました。
だからこそシーズンを通して結果で肯定できない時間が長く長く続き、 ついに日本一を失い、何か足りなかったことが明らかになる時間がやるせませんでした。 エネルギーも努力も分かってるからこそ責任と実力不足を突きつけられる連続でした。 どの誰よりもどんなことも変えられたし、どんなCelesteも現実にできた裏返しで、今年現実になった結果は自分の選択の結果で、 色々な後悔が付きまとい、消えるものでもありません。 もっと気づくべきだった、もっとやり方はあった、もっと上限こそ上に、もっとこう強くあれたはず、もっともっと、、、
(日本一への道が途絶え始め、現実と見たかったものとのギャップと、何か変わらなければなのに刻一刻と迫る日程と、、そんな8月)
そんな苦しい世界線を現実にしてしまった中でも、 Celesteの前を向こうとする真っ直ぐな強さは消えてませんでした。 日本一を失い、勝ちが遠く、入れ替えが決まった、それからの時間、 山積みだ、、だめだ、、と腐るのではなくギアをもっと上げ直す力がありました。
技術もほんとに目を向けてなかったことや足りなかった基礎や意識やらたくさんの変化が起き、 1番は、痛いところにも一人一人が強く向き合った変化が起きました。 (リーグ前半と入れ替えは全員メンタルまるっきり変わったのではないかなと感じています)
いまの延長のまま進むこともできる中、でも自分が勝たせよう、自分が変わろうと向き合い、痛みに勝ち切る強さが、 超CRAZYを取り返し、25の重い殻を破り、 最後勝ちに押し上げる力になったと思います。
最後の最後に長いトンネルの先でしたが、 全員のひたむきな努力と、勝利への想いと、 もがきながら超CRAZYから逃げず変わる方を選んだ25Celesteの 一人一人の過程に対して、何か一つ結果を残せた世界線に ただただ、ほんとによかったと思います。
勝利のための努力や変化、選択を、真に肯定できるのは勝利だけ。 だからこそ何ヶ月も苦しい時間が続いたけれど、 一人でもあの時勝利に向き合ってよかった、何か一つ正解だったと、 もしくは変わって良かったと、 少しでも自分の選択を肯定する気持ちになっていたらこれ以上はないです。
またあの日も私はたくさんの想いと力を与えられっぱなしでした。
たくさんの叫び、ファイトの声、応援が飛び交い、 青いスタンドの景色とたくさんの叫びは踏ん張る力を貰いました。 3Q耐えてふらふらとベンチに戻ってきたらみんながひろナイディ!って叩き迎え入れてくれたこと 4Q担架送りの私に守り切るからと叫んでくれたこと(その声に絶対最速爆速で戻ると心に誓いました)
こんなに色々な想いを託し、託しあい、懸け、懸けあい、 全部をさらけ出したみんなの剥き出しの感情と、 感情に引きずられた肉体の限界突破が交錯したあのフィールドで戦わせて貰えたこと、 そして最後喜び合えたこと、本当に感謝しかないです。
結局何が言いたかったんだという話ですが、 逃げたくなる逃げられる要素はいくらでもあったし、 変わらないと勝てないと厳しい結果を突きつけられた後、 それでも向き合う方を選び、覚悟を決めて入れ替え戦まで変わり続けたという、 最初にはなかった後天的に手に入れた強さの先に、 最後あったのが入れ替え戦での勝ち、だったことを書きたかったのかなと思います。
一緒に25Celesteを走り遂げられたこと、ただ感謝です。 本当に1年間、ありがとうございました。
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これは自分の気持ちなので余談ですが 25を背負わせてもらったものとして25の結果がほんとに私の全てでした。
次も先も来年もなく、ただほんとに25の全ての日全ての人に誓って 勝利をぶん取らなきゃいけない最後の日があるだけ。 と一色のマインドだった私自身は、 あの1年間喉から手が出るほど聴きたかった「ただ一つ」を聴けて成仏したのか、 肩を組み応援部の方の言葉を聞きながら青い景色を見ていたら ああ26シーズンか、と心にぐわあっと迫り上がる大きな感情がありました。 随分と遠くに置いてきたはずの感情で、正直そんな自分に戸惑いのまま呑まれるがままでした。 ああ私って26を見れるんだ、そんで自分わくわくしてるんだ!?と。
あの瞬間私のほんとに全てだった25シーズンという時計が爆散し 何かラッキーで新しい寿命がほいって落ちてきたような、そんな変な感覚でした。
ただ、今落ち着いて25を振り返ってみて思うのは、 時間とチームは繋がっているからこそ、 26は25を必ず呑み込み乗り越えるべきだということです。
25はCelesteという組織が日本一を目指すことに本気で向き合い、もがいた結果の生々しい現実と学びが、 初めて現実に刻まれた1年でした。 そしてその次の26は、ゼロからのリセットではなく、 25の刻みを良いも悪いも学びも後悔も呑み込み、力にする機会に恵まれてます。
日本一を目指すなら、なおさら同じく日本一を目指し、日本一になれなかった25を 流さずもう一度真正面と向き合い、乗り越える。
1部と戦うということ、延長に日本一がないということ、勝利と真に向き合うこと、変わり続けること、、 あらゆる刻みを繰り返すのではなく、必ず26日本一への布石に変えて、飲み込んだ分何倍と大きくなり、 一部初勝利、リーグ戦突破、FINAI4、 FINAL、と 次、まだ誰もみたことのないCelesteの道に踏み出す 丸々新たな強さに変えて、日本一へ押し上げる。 その使命が1人1人に、勿論幹部を経験させて貰った私自身にも強くあると思うし、 だからこそ次の新しく、そして強いCelesteを実現したいと心から思います。
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改めて最後になりますが、長く、そして厳しい時間が続いた中、 25シーズンが終わるまで私たちに向けて下さった全ての支えに心から感謝申し上げます。
最初から最後まで、どんなことが前にあっても文字通り本当に一緒に戦って下さったコーチ陣、 厳しい結果の試合が続いても応援に来て下さり、いつも言葉をかけて下さったOGさん、保護者の方々、 いつだって私たちのことを気にかけて下さるCelesteファンの皆様、 東大まで練習に来てアドバイス下さった他大学のラクロッサーや社会人の方々、、 本当に沢山支えられ、助けられ、前を向く力を貰いました。
来年はもっと力に変えて、もっともっと結果で恩返しができるよう、 個人としても全力で向き合い成長していきますので、 ぜひ来シーズンも隣で応援していただけると嬉しいです。
25シーズン副将/DF長 3年ひろ



