さて、不定期のこの企画ですが、ワーケーションという言葉があがっていました。

先日別の記事でもちょこっと触れたのですが「旅先で仕事をすること」でワークとバケーションを合わせてワーケーションというわけですね。

【HIS】旅行プログラム

 

当方としては日本で起こりがちな「理念としてはフォローだが日本ではよろしくない方向にいく」と考えておりますこのワーケーション。


原則どおりにね、テレワークが推進して、それこそ温泉宿なんかでも仕事をしていいということで、それがパフォーマンスに全く響かず、社内のレピュテーションにもイーブン(出社組と比較して)になるなら、テレワーク普及のなかで広まっていい動きだと思うんですよ。


当方も温泉で仕事とかしたいものです。でもお金がかかるか。。あはは。


ですが、日本の今のサラリーマンの「働き方の概念」とはマッチしそうもありません。


一つは結局出社が前提であって、リモートはコンティンジェンシープランである状況がまだあまり変わっていないこと。

 

 

そうすると安易にテレワークを多用するわけにもいかず、当然ながらワーケーションなんて。。。となります。そもそも定時の概念が残っているうちは9時にスタンバイしていなければならないので、その条件で行ける旅行なんて結構制約ありますよね。


そしてもう一つ、こっちの方が問題なんですが、これがワークにバケーションをくみいれるのではなく、バケーションにワークをくみいれる流れになる方向で進んでしまうリスク。つまり業務時間に旅行するのではなく、休暇中の旅行の合間も仕事させられるということ。


 

 

それはただのブラック企業です。有休もしくは土日を潰しているだけですので。


そのあたりをしっかりすみ分けないと、この取り組みは、ただでさえ有給休暇取得が少ない日本人において、なんちゃって休暇を増やすだけの帰結になります。


そしてこの取り組みが進むとすれば、後者のような形で進む予感が多分にします。


そんなわけで理念としては賛成ですが、実情としてはあまり進んでほしくないなぁと考えております。もし進めるなら政府はそのあたりを絶対に履き違えないようにしてほしいですね。


どうやったらこの日本のサラリーマンの残念な働き方は変わるのでしょうか。今後少しずつ変わってくれるのでしょうか。。。