不思議な接続語である。
本来は、前出の部分とは反対の状況を表すはずだが
みっちゃんの後ろにいた女性の会話の一人は
様々な状況の接続語にすべて「逆に〜」っと絡めてくる。
しかし、不思議だが、
連発する割に、否定していないし
会話も成り立っている。

A「はっきり言ってあげないから、誤解を招くんですよ」
B「逆に〜誤解多いですよね、だから損してるって、分かってるみたいですよ」
A「でも、言うとさ、すぐに顔に出るじゃん?」
B「逆に〜そんなの気にしないほうがいいですよ〜」

っと言う具合に、Bは、会話の最初に
必ず「逆に〜」を入れてくる。
なんてことない会社での同僚の話だが
いったん「逆に」が聞こえだすと
まさに行動形成効果!
たぶん、Aは、「逆に〜」を全く気にしない。
でも、みっちゃんは、一度気になるとやたらそこが強調して聞こえる。
人間の知覚は、意志の志向性や知覚が集中する箇所の差異で、
まるでルビンの壺のように
「地」と「図」の関係が固定されてしまう。

逆に〜

よく聴く接続語。不思議な接続語である。

みっちゃん