今日は、素敵な出会いのご報告!

予定では・・・・

よし! 福島に着くまで2時間くらいは寝れるかな~~?と思いきや!

ずっとお話をすることに・・・・・。

先日、福島県川俣の孤立した老人ホーム施設に

フットケアのボランティアに行ってきた。

知人の声かけで行ったので、

他に誰が参加するのかわからない。

とりあえず、現地集合だったので、そこまでは一人の旅…のはずが・・・・

宮城県にお住まいをもち、

東京の息子さんたちと一緒に住んでいるという女性のかたと

とても楽しい列車の旅となった。

最初に声をかけたのは、みっちゃん(^.^)


ちょっと荷物を移動させるときに腕があたってしまったので、

あ、すみません、という声掛け。

その女性はまったく嫌な顔せず、「一人で旅行かい?」っと訊いてきたので、

いえ、ちょっと川俣までボランティアに…っと話すと

「あら~~~それだったら、うちにボランティアにきてほしいくらいだな~!」っと笑いながら

いろいろとお話を始められた。

簡単に説明すると、もともとは神奈川県川崎市だが、夫の実家が宮城県。そのため、夫の実家の近くに300坪程度のお屋敷をもっており、今は、そのお屋敷には、誰も住んでいない。夫は3年前に他界。息子2人は東京にいったままそこに住みつき、一人で住んでいたが、一人暮らしは冬が大変だし、いつも11月から4月までは東京の息子たちのところで過ごし、4月から11月ごろまで、宮城の自分宅で自給自足の生活をする…ということらしい。

「ほとんど別荘みたいなもんだな」とあっさりと言い切るところが素敵だった。

別荘か…聞こえはいいが、

実は、高齢者が300坪もあるお屋敷を一人で切り盛りしていくのは、大変なことらしい。

今では、雪かきも、現地の人に頼み冬をこしているとのこと。

春になり帰るときには、草が人丈ほどまで伸びており、「ついたらね、まず、全部、雨戸開けて、空気の入替すんだ…それがまた気持ちいいんだ…そんで、毎日忙しいんだ!その草取りを済ませたら、バーベキューのためにいろいろ植えて、野菜を育てないといけないし、花も育てないといけないしね!」

自給自足の生活をしていくためだけでなく、

隣近所の年寄り同士集まって、

バーベキューが恒例となっているらしく、

みんなそれを楽しみにしているんだ、と目を細めて嬉しそうにお話しされる。

「いや、買うものっていえば、肉と魚と卵くれ~だ、他は、ぜ~んぶ近所の人が、米から、みそから、しょうゆから、野菜から、なんでももってきてくれるんだ~!」

みんなで楽しげにわいわい過ごしている様子が目に浮かぶ。

毎日、ゲートボールにいき、その日、休んでる仲間には、必ず、慰問して元気かどうかを尋ねるらしい。

また、具合悪い仲間がいるとみんなで、できることを分担し、ケアするとのこと。

「若いもんよりも、元気だと思うよ。若いもんは多分、畑仕事なんてさせたら倒れるべ?んだけど、じっちゃ、ばっちゃのほうは元気だもの~~95歳でも、まだまだ現役で畑仕事してるんだからね!」

なんとなく、わが国の2030年の明るい姿が見えたような気がした。

いろいろ言われてはいるが、要は、健康で長生きしていれば、

年齢に関係なくお互いに協力し合い、生活することが可能であるということ。

「どこへでも、いくよ~!だって、バイクがあるもの!」

なんと、重たいものを買うときには、バイクで行くとのこと。

「だいたい、自転車なんて、こぐのしんどいだけだべ?あんなもん、年寄には、無理だ~~。年寄には、バイクが一番いい!」

にっこり笑いながら話すその老女は、くったくなく笑い、肌がつやつやしていて、

かなり年齢をごまかせる。

若く見えたが、あとで聞けば80歳とのことであった。

結局、東京から福島まで、ずっとその老女とお話をし続け、

本当はお弁当を食べるつもりであったが食べ損ねた(苦笑)。

実際、その老女は「おなかすいたろ?」といい、おせんべいをみっちゃんにもくれた。

そしてそれをボリボリバリバリ食べながら、お話ししたので、思ったほど空復感はなかった。


続く・・・・・