2月20日 日曜日
最近、なかなかチェロの練習時間がとれず、
我が家には防音壁もないので、まさか、真夜中に練習するわけにもいかず・・・
今日、久しぶりに弦にふれましたが、
まるで、久しぶりに会って、
「なんで、ほったらかしだったんだよ~ 」 と怒っているかのような
そんな弦の反応に、思わず、ごめん、ごめん と思いつつ
徐々にいつもの音に戻りながら
あ、そっか・・・・ 弦が怒ってるんじゃなくて、自分の腕が鈍ってたんだ・・・
いけない いけない
ついつい、相手のせいにしてしまっている自分に
改めて、チェロに、 ゴメン
で、今日はレッスン日
チェロの鈴木先生とお話していたときのこと
コンサートの途中で弦が切れたら、 なんと、一番後ろの人が出て行くんですって
つまり オーケストラの席順は、一番前に座っている人が 一番偉い人で
いわゆる、部長さんクラス、その後ろの席が課長さん、その後ろが係長、その後ろが、主任で
一番後ろは平社員・・・ みたいに、給与の最も高い人が一番前に座っているらしい
で、もしも、一番前の人の弦が切れたら、その切れたチェロを後ろの人に渡して
すぐ後ろの人は、自分のチェロを前に渡し、渡されたチェロを、またすぐ後ろに渡して
自分は、後ろのヒトから後ろのヒトのチェロを受け取り・・・・
つまり、一番後ろの人が、その弦の切れたチェロをもって退出するらしい・・・・・。
かっこよく言えば、 たとえ弦がきれても、残りの3本ですべての音を表現するのがいいらしいのですが
現実には、そうもいかないので、一番、給与の少ない後ろのヒトが出て行くらしいのです
「案外、オケはものすごく階級があるんです 」
でも、一番給料もらっている人が、その分、一番責任があるし
一番、がんばらなくちゃいけないし、一番技術的にもすぐれたなくちゃいけないってことだから
そういう意味では、前で演奏できるっていうのは、やりがいありますよ~
若くても、技術があれば、そうなれるんですけどね・・・・
僕は、なかなか・・・・・ 早くそうなりたいんですけどね、ハッハッハ 」
まだ、30代の鈴木先生は、 まだまだ修行中らしい・・・・ ふぁいと~
どこの世界も厳しいな~と思いながら、
まだまだ年功序列の給与体系の多い看護組織を考えてみて
ある病院の話を思い出しました・・・。
その病院は、ず~~~~~っと勤務している看護助手さんの給与が看護部長よりも高いということが
フツウにあるらしい・・・・ ホントにその話を聴いたときには、びっくりしましたが
そこは、完全な年功序列の病院で、
とにかく、年をとっていけば、まったく向上心のない看護師でも
着実に給与が上がっていくらしい・・・・・ イマドキ、驚きである・・・。
しかし、現実的には、いまだ、年功序列というところが多いのは周知の事実。
ある種、音楽の世界のように、明確な技術として見せるものがなくても
看護組織も ただ、職階、職位だけでなく
本人のがんばりを評価できるようなそんな仕組みを作りたいものです・・・。
あるといえば、あるのですが、まだまだ・・・・
鈴木先生のチェロの音と自分のチェロの音に
いくら先生が数百万円のいい楽器だからといっても おそらく それだけではなく
やはり、自分の腕はまだまだだな~と思いながら、
二重奏ではそれなりに様になっているから、おもしろい・・・ と思いながら
これって、チーム医療と同じかも・・・・と思いながら、(なんでも医療組織と比べちゃうんですが )
厳しい芸術の世界に身をおく鈴木先生にエールを送ると共に
看護は、アートでもあり、サイエンスでもあることを考えると
年功序列ではない、技術としての評価システムを看護にも入れられないだろうか・・・と
考える一日でした・・・。
ちょうどシンクロですが、
大阪で外科医の先生たちが真皮縫合の技術を競い合う大会がありましたね
豚の真皮を縫合する競技に、「患者さんの縫合よりも緊張しました・・・・ 」 という参加者の
若い医師の正直な声には、 とも思いましたが
そうやって、外科医の先生たちが技術を競うのも客観的なアクレディテーションをうけるので
よいことだと思いました・・・
看護って、なかなか、技術で勝負、っということだけでもなく
総合的に評価されるので、ホントに、評価ってむずかしいな~と思います・・・・
たしか、そういえば、鈴木先生が
「チェロ、って腕だけじゃないんです・・・・・・」 と言っていました・・・・・
もしかしたら、実は、チェロの世界も
音色に込めるさまざまなもっと奥深いものがあるんだろうな~と
プロの域のことなど、 到底わかるわけがない
ド素人のチェリスト、みっちゃんのレッスンの日でした・・・・
午後からは、キャピキャピの看護学生さんたちがたくさん集まる看護職フェアで一仕事・・・・
これから、土日のたびに、看護学生さんたちに会いますが
若いって、いいですね~ こっちまで、元気をもらっちゃいます
で、何をしているかって、もちろん、東京病院と、新百合ケ丘総合病院の看護師さん集めで~す
けっして、若いエネルギーを吸い取りに行っているわけじゃありませんよ~
みっちゃん