1月8日 土曜日 風が冷たい京都でした・・・ でも、人は温かい京都でした・・・
今日は、京都に行ってきました
午前中は、優人くんの野球のお当番でしたが
午後からの京都講演に間に合うためには、
ちょっと午前中早めに出発しなければならないので
お当番 をパパに交代してもらい
絵玲奈と優人と そしてなんちゃってコーチ 兼 お茶当番のパパを送り出し
1人、京都に向かいました
ところが・・・・・・・
東京駅に向かう電車の中で、ず~~~~~~~~~~~~~~~~っと
義理の姉、というひとのことをネタに
割と大きい声で話している女性二人がいました・・・
別に聞き耳を立てていたわけではないのですが
すぐ隣で
「え~ そんなこと、フツウしないよね~ 信じられな~い
バッカじゃない ほんっと非常識ね そのオネエサン・・・・・」
「まさか、そこまで、図々しいとはね~
お兄さんも、離婚してよかったわよ
それで、喪主は、誰がしたの
まさか、オネエサンが仕切ったんじゃないでしょうね 」
どうしても 聞こえてくるその内容は とにかく、
どうも 話しているその離婚した兄嫁の妹にあたる女性よりも
話を聞いている友人らしき人のほうが、ものすごくあおるように 質問したり
大げさなジェスチャーで話したりするものですから・・・・・
これ以上は、書きませんが、
ま~ 傍から見ていて
「は、はぁ~ん・・・・・ 人の話を あおる人って、こういう人か・・・
」
なんだか、聞こえてきて、ものすごく周囲もいや~な感じになっていました
一言 言わせてもらえば
そういうことを 電車の中で、べらべら話している君たちだって、
十分、非常識なんですけど・・・・・・
反面教師に感謝しつつ、そのオバサンたちも終点東京駅で降りていきました・・・ さよなら・・・
そこから、新幹線で、一路京都へ
東京駅までの電車とはうって変わって ・・・・・・・
おそらく、お孫さんと祖父母の二人の3人。
ただ、乗り込んできたときから既におじいちゃんにあたる人の様子は、フツウではありませんでした・・・
多分、医療者なら、すぐに気がついたと思いますが
かなりのCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の状態の悪い患者さん・・・
みるからに病的に痩せていて
爪床色も悪く、マスクをして、お孫さんに抱えられるように席に座り込みました
思わず、飛行機だったら、天井から酸素マスクを下ろしてあげたいくらいの
ひどい呼吸状態で 痰のからんだ咳をし続け
おそらく箱ティッシュ 一箱 使い切るんじゃないだろうかと思うほど
しょっちゅう排痰していました
斜め後ろからそのおじいちゃんの肩呼吸(苦しそうな呼吸の仕方)も見えていました・・・
おもわず、吸引したくなるほどの呼吸音に看護師としての心苦しさを感じながらも
その隣に座っていたおばあちゃん、つまり奥さんですが
その奥さんの行動は、みっちゃんの心苦しさを中和してくれました
本当に、心が温かくなりました・・・・
背中をさすったり
「水、ちょっと飲んだ方がいいよ」
「温かい飲み物かってこようか?」
こんな優しい奥様と一緒なら、
呼吸は、辛いかもしれないけど、ホントに 嬉しい旅だろうな~ と
心苦しさを相殺してくれる以上の 温かいものを感じました
おそらくSpO2が80台まで下がっているのでは と心配するほど咳き込んだりしながら
もしかしたら、周囲の人は、心穏やかに過ごせず、うるさいと思う人もいたかもしれません・・・
でも、誰一人、じろじろ 見たり、いや~な
顔する人はいませんでした
その奥さんの優しい様子に、きっとみんなの心も中和されていたのかもしれません
で、あとひとり、お孫さんは何をしていたかというと ・・・・・・・
これがまた、さらに周囲の人々の心を温かくしたのでした・・・
3人がけの端っこの席で、特に、話すことなく、寡黙に過ごしながら
定期的に溜まった痰のティッシュを捨てに行ったり
無言で突然立ったかと思うと そろそろ無くなるペットボトルをちゃんと観察していたのか
手に、お茶をもって、帰ってきたり・・・
「あ~、ありがとう、今、買いに行こうかな~と思ってたのよ 」
そういうおばあちゃんと孫のやり取りとさりげない優しさの行動に
ご本人は、大変だっただろうけど、そこを中心にした周囲の人には
その温かい家族 が伝わったひと時でした・・・・
そして、彼らは、京都の手前、名古屋で降りていきました・・・・
そこからどのような道中であるのかは知りませんが
降りていくその3人を周囲の温かな視線が見送っている空気を感じました・・・
ふっと静かになった車両に 幸せの余韻 が残っていました・・・・
みっちゃん