「琵琶湖に行かず琵琶湖レイアウトを作る」をテーマとし、国内外来種を採集して飼育する当ブログにとって、昨今のコロナウイルス蔓延による外出自粛は採集断念を意味し、計画的に編成してきたブログの将来に暗い影を落としつつある。

 当面はこれまで蓄積していた(単に溜めてしまっていた)ネタを記事にして凌ぐが、このままコロナウイルスの収束が遅れるようであればネタ切れを起こすのではと不安を感じ始めてきた。

(そんな事態に至ればもはやブログを書く余裕などないだろうが・・・)

 

 

 

 さて、先日定めた計画では、今期は琵琶湖流入の下流を再現したレイアウト水槽を作成し、そこに水草を植えることにしている。

 

 水草も国内外来種に拘る当ブログでは、琵琶湖から京都に人工的に引いた水路である琵琶湖疎水とその水が流れ込む白川の水草は琵琶湖由来の国内外来種(個体群)に準じるものとして扱っている。

 以前採集して栽培していた水草のうち、ネジレモは辛うじて残り、ササバモは既に全滅している。そこで、関西での用事のついでに水草の補充を狙って一年ぶりに京都を訪れることにした。

 

 

 

 冬の琵琶湖疎水(白川)。季節柄、当然水草は少なく、採集は難航した。

 この琵琶湖疎水は京都の中心部とあって冬でも観光客が多く、水草を見つけても周囲の目があり簡単には採集できない。今回は岸から直接採集することは諦め、階段から水辺に降りて写真を撮る観光客のフリをしながら、橋や階段といった人工物に引っかかった水草の切れ端の中から新鮮なものを探す作戦に切り替える。

 

 

 途中片足が川に落ちるアクシデントに見舞われながら、リミットの1時間で何とか新鮮なササバモを発見。持ち帰ることとした。

 こうして濡れた足の冷たさに苦しみながらも、最低限の目標を達成することができた。

 

 

 

 水草探索の途中目についたのがこれ。殻底肋から判断すると琵琶湖固有種でなく普通種のカワニナとチリメンカワニナのようだが、これは琵琶湖疎水経由で琵琶湖の個体群が入って来ているのだろうか?さる高貴なお方が研究なさったように琵琶湖固有のビワヨシノボリと在来の近縁種の交雑個体が京都で見つかっているくらいだから、琵琶湖由来のカワニナが侵入した可能性は十分あるだろう。

 

 相変わらずの御都合主義だが、流入河川(上流)再現レイアウト水槽の掃除役とするため、この琵琶湖由来の可能性のあるカワニナを併せて持ち帰ることにした。

 

 

 

 靴と靴下は必死で乾かしたものの、この後の用事には結局生乾きのままで参加することになり、釈明に大変苦労した。