順序が逆になりましたが、新人戦について。
今季は１１月３日に秋季高校野球決勝戦が行われたため、新人戦の３位決定戦は行われませんでした。早慶戦が何曜日に終わるかわからないし、雨天の可能性もあり、告知が難しかったのかもしれませんが、なかなか３位決定戦がないことは告知されませんでした。
新人戦は、「２日目から出場のチームは初戦で負けても２試合見られる、秋は文化の日の祝日が絡むので社会人も見られる」というのがファンの楽しみの一つでした。
その為、３位決定戦がないことに怒っている人も多数見掛けました。
なので
「今年は奉納試合が１１月５日に行われるため、高校野球決勝戦を１１月３日に行います。その為、１１月３日に新人戦が行われる場合は３日は新人戦一試合のみ、それが決勝準決勝に関わらず、３位決定戦は行いません」
と明記して欲しかったです。
そうすれば、「奉納試合があるからな～今年は仕方ないわ」と思っていただけたのではないでしょうか。
初日は朝から雨、「中止か、時間を遅らせるのでは」という感じで、実際開場時間の９時半には開かず「見合わせています」との球場の係員の説明がありました。が、「やっぱり１０時からやります」と開場！ 雨の中試合が始まったのでした。
２日目は「晴れないけど傘は要らない」予報だったにも関わらず、パラパラと雨が。そして寒かった！
しかし３日目（１１月３日）は快晴。野球日和となりました。
一試合だったにも関わらず、祝日ということで多くのお客さんが来ていました。
多くの方が高校野球とＷヘッダーだったのでしょうけど。
（ないとは思いますが、高校野球決勝が11月３日に定着なんてことのないよう願います）
新人戦は、「大人気なく」勝ちに行った法政が１０季ぶりに優勝。
エース菅野や春のベストナイン小林こそスタンドでしたが、大学日本代表の大西千を始めスタメン全員リーグ戦スタメン経験者
明大星投手が「大学ＪＡＰＡＮが新人戦に出たらだめでしょう」と言ったとか(スポニチアネックスより）。
これで勝たなかったらそれこそ「末代までの恥」。
しかし法政が「勝ちに行ったメンバーで初戦敗退」したのは何度か見ているので、そう簡単にはいかないぞと思って観ていました。
実際明治戦は初回に「もらった」点だけで追い上げられたので（※明治先発高橋投手が乱調、１イニング１投手が４死球って初めて観たかも。他の投手の準備が出来ていなかったのか交替が遅れ、４失点、二番手投手も変わりっぱなにヒットを打たれ初回計５点。しかしその後法政は追加点を取れず、追い上げられるが逃げ切り辛勝）、明治が起用を誤らなければ、明治が勝っていたのでは？
でも、法政がなんとしても勝ちたかった気持ちはわかります。とうとう「優勝を知らない世代」を出してしまったのですから。
優勝を決めた時のナインやファンの喜び方を見て、優勝に飢えていたんだなと感じました。
法政は主力選手に下級生か多いのは間違いないので、１、２年後強くなりそうですね。
新人戦で気になったこと。
法政－立教戦で立教の一塁手坂本（憲）選手が、投手からの逸れた牽制球を捕ろうと体を伸ばしさらに帰塁した走者とぶつかって倒れ込む形になり、腕（？）を痛めて退場 。打席にも入らないうちだったので無念でしょう。たいしたことなければ良いのですが。
また決勝戦ではこんなことも。
慶應の杉本選手が空振り三振、球がワンバウンドで一塁方向に少し転がったので捕りに行った捕手中村（浩）選手の頭に、一回転したバットが当たってしまいました。
文章で書くと長いですが一瞬の出来事です。
野球の鉄則として杉本選手は一塁に走ります。でも「あっ」と言う感じで気にしているのはわかりました。中村選手も野球人の本能で球を捕り一塁に投げアウトにしますが、その後頭を抑えてかがみ込んでしまいました。法政ベンチからはトレーナー氏も出て来ました。杉本選手はヘルメットを取って戻って心配そうに声を掛けます。
スタンドもざわつきますが、そんな時、法政側スタンドから「杉本！ 謝れ！」という声が飛びました。
不可抗力のアクシデント。知らんぷりして帰ったなら言ってもいいかもしれないけど、気にしてすぐに駆け寄ったのに。
当てちゃったのが自分の応援しているチームの子でもああいうこと言うのでしょうか。無責任で不適切なヤジはやめて欲しいなと思いました。
中村選手は一度ベンチに下がりましたが、戻って来てプレーを続けました。杉本選手もほっとしたでしょう。
試合途中から「第２試合」の高校野球のお客さんが入って来て「いつもと違う新人戦の光景」の中、法政が優勝を決めました。長い試合だったので、高校野球の試合開始が遅れることになってしまいましたが、胴上げまでちゃんとゆったりと出来て良かったです。
