初めてブログというものを書いてみたのが、2014年の5月初めです。

 

それまで女装のことは誰にも言えなかったし、女装が好きなんて自分でも認めたくありませんでした。

 

でも、40年以上生きてきて、ずっと女装をやり続けていたし、きっとこれからもやり続けるんだろうと。

 

じゃあ、自分にとって女装は切り離せないものだし、何かの形で自分と女装との関わり合いを整理しなければ・・・・・

 

そんな思いが当時はあったのです。

 

また、ブログでいつも見ている女装子さんと、コメントでつながってみたいと思っていました。

 

対等につながるには自分もブログを書いてみるしかない。

 

けれど、ひた隠しにしていた女装のことを、不特定多数に公開しているブログにしたためるのはいかがなものか・・・・

 

そんなことで、ずっとブログを始める勇気がなかったんです。

 

あの時はちょうどゴールデンウィークで、何もやることがなくヒマで、酒を飲んだ勢いでブログを始めました。

 

酒でも入っていなかったら恥ずかしくて始められなかったのです(笑)

 

書いても書いてもコメントはもらえなかったし、何度か書いたら書くネタもなくなってしまいました。

 

まあ、最初は怖くて写真も出せなかったし、だらだらと文章を書き連ねるだけだったのですけど。

 

でも、なぜでしょうね、書くからには毎日書かなければと思ってしまって、必死にネタを絞り出して書いていました。

 

それから、たくさんの方とコメントで交流するようになり、たくさんの方と知り合いになりました。

 

私が体調を崩し、仕事を辞めてからは書く回数を大きく減らして現在に至ります。

 

回数を減らしてからは気が楽になったけど、女装ネタは尽きてしまったので心の内面の話が多くなってしまいました。

 

いろんなサロンを訪問して、変身の楽しさを書いてきました。

 

また、本来は出すべきではなかったのかもしれませんが、自分のプライベートのこともたくさん書いてきました。

 

妻に女装がバレていることから、女装にまつわる世間の反応や関わり方についても書いてきました。

 

女装の楽しさだけではなく、女装のリスクも書いてきました。

 

記事を書きながらいつも思っていたのは、女装で同じような思いをしてきた方、隠れて女装をやることに苦しんでいる方、世間体から女装に踏み出せない方が、私がさまざまな体験をリアルに語ることで、勇気を持ってくれないかなということです。

 

私は女装がまったく世間から認められてない時期から女装をしてきましたが、今は以前からは考えられなくらい女装に対して寛容な社会になりました。

 

だから、女装をしてみたいという気持ちがあるなら、今すぐにでも一歩踏み出してみるのがいいですよ。

 

そんなことをいろいろな形で、お伝えするのも一つの役割なのかもしれないと思っていました。

 

私は、女装している自分なんかずっと嫌いでした。

 

しかし、人生も後半戦に入り、ここまできたらそうそう自分の性格なんて治りません。

 

もう、これが自分なのだと、諦めも含めて肯定的に捉えることにしました。

 

そうでないと、残された人生を幸せに生きることができませんよね。

 

なぜか女装が好きになってしまって、それをやり続けてきた自分はまさに否定しようのない実存としての自分なのです。

 

 

ブログを始めて、ちょうど5年ですね。

 

まさか女装だけのネタで5年続けるとは思っていませんでした。

 

書いた記事は今回で755回目。

 

思い起こせば、私の女装は平成の30年間とともにありました。

 

ずっと孤独に隠れてやってきた女装で、平成の最後にいろんな方とつながることができるとは夢にも思いませんでした。

 

もしも、心のモヤモヤとしたものがあるのなら、それを文章にしてみるといいと思います。

 

思考が整理されて、自分は何を悩んでいるのか、その原因はどこにあるのか、自分は本当は何がやりたいのか・・・・そういったことが明らかになって、視界が開けてきます。

 

心の奥底に溜まっていた思いのたけを、ブログに書き綴って心を解き放ってください。

 

それを誰かが共感してくれて、悩み苦しんでいるのは自分だけではないと知り、勇気を持てるはずです。

 

生きることって、本当に難しいことが多いと思います。

 

「女装」というちょっと変わったことが好きになってしまったことで、いろいろ悩んだり苦しんだりもしました。

 

私のぶざまな人生を包み隠さず書いてきましたが、もしそれが誰かの心の支えになることができたなら、こんなに幸せなことはありません。

 

 

 

最近は、私の事情からあまり女装もできなくなり、みなさまに女装の面白さを伝えられなくなりました。

 

以前のようにリスクを冒しても女装しようという意欲も薄らいできて、この辺が潮時なのかなと思うようにもなりました。

 

今の私には、女装というジャンルでお伝えすることが尽きてしまいました。

 

寂しいのですが、ここでいったんブログを休止して、また女装を始めた時にでもお会いしたいと思います。

 

やっぱり女装ジャンルのブログは、今まさに女装している方の記事がいちばん楽しさが伝わるものです。

 

私自身、またいずれ、それができる時が来ることを目指して。

 

みなさま、本当にお世話になりました。

 

そして、みなさまの人生にとって、女装が潤いを与え続けるものであることを願っています。