「趣味」って人に言いたくなったりしますよね。
家族とか職場で、「オレ、今こんなことやってるんだよ」って自慢してみたくなったりします。
そこで、「へえ~すごいね~」と言ってもらえたら、自分の満足度も高まるものです。
でも、女装は・・・・言えないんですよね・・・・・・・
犯罪行為ではないから問題はないのですけど、世間体の問題で言うに言えない。
何とももどかしいところがあります。
そんな中でも女装を止めないのは、楽しいからですよね。
それによって、自分にもたらされる何かがある。
それは、人によってはストレス解消であったり、本来の自分を取り戻せる時間であったりします。
よく、サラリーマンは隠れ家的な呑み屋を持っていたりします。
仕事で疲れると、一人でぶらりとそこに寄り、癒されて次の日からまた仕事に邁進する。
私にとって、女装サロンはそんな存在でした。
誰にも言わない「隠れ家」で、一人でぶらりと寄って好きなだけ変身を楽しむ。
サロンのスタッフさんは、女装する男性を理解してくれていますから、おしゃべりすることでも癒される。
最近はサロンに行けなくなってしまったので、昔がとても懐かしく思えてきます。
男性はそうやって、世間の荒波にのまれてしまう自分を守っているんですよね。
強く見える男でも、実はそんなに強くないんですよ。
弱さをさらけ出せる場所を持っているんです。
女装の友達と会うこともいいことですね。
ごく最近まで、女装って本当に孤独に楽しむ趣味だったんです。
SNSが発達して、同じ趣味の人同士が結びつくようになりました。
普段人には言えない趣味ですけど、同じ趣味の人であれば楽しさも苦労話も分かり合えます。
そういう出会いも、一種の「隠れ家」ですよね。
昔、上司に風情ある飲み屋に連れて行かれて、「ここ、俺の行きつけの店」と言われたときは格好いいなあと思いました。
男性は一人で行くような、そんな隠れ家的な店を大事にしているものです。
女装サロンに連れて行ってくれた上司はいなかったですけど(笑)
↓ここも一つの隠れ家かもしれませんね。