朝の駅の混雑したホーム。

 

都心へ向かう満員の電車が次々にやってくるけど、あの中に押し込まれるのは気が滅入ります。

 

ああ、今日も面倒な仕事が待っているのだな、お客のクレームに対応しなくちゃ、と思ったら、ウキウキした気分で電車に乗ることはありませんね。

 

一方、反対側のホームを見ると、ガラガラの電車が郊外に向けて出発していきます。

 

あれに乗れればなあ、と毎日思いますね。

 

会社帰りの駅のホーム。

 

またもや混雑したホームに並んで、満員電車に押し込まれます。

 

ああ、今日も何とか無事仕事が終わったという安堵感もあるけど、あとは帰って寝るだけか・・・・と何だか寂しい気分にもなります。

 

会社帰りのホームでそんなことを考えているうち、何だかモヤモヤした気分になり、帰りの電車に乗るのをやめたことがあります。

 

突き動かされるように、足は女装サロンの方へ向かっていました。

 

予約していないから、いつも行くのは浅草橋。

 

でも、サロンの前まで来ると、本当にこれでいいのか?と逡巡してしまい、しばらくその周りをうろうろしたあと、決心できずに帰ったこともしばしば。

 

もちろん、考えたあげく女装することもたくさんありましたけど、家でバレる危険性がありますからね。

 

女装した帰りはいつも心配でたまりません。

 

毎日通るけど、そこでいろんな思いになるホーム。

 

電車に乗るためだから、そこにずっと留まる人はいないでしょう。

 

いろんな人がいろんな思いを抱えて交錯していきます。

 

また、来週も来月も来年も、いろんな思いを抱いてホームに立っている自分がいるのでしょうね。

 

 

 

 

↓女装行きの列車です。

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