「ああ~~、果てしない~~、夢を追い続け~~」
ではないですよ(笑)
でも、あの曲は、今でも名曲だと思っています。
私は東京で生まれ、幼少時代を東京の下町で過ごしました。
だから、故郷と言えば、東京ですね。
高度経済成長期に生まれ、子供の数がやたら多くて、学校も超マンモス校でした。
ウサギ小屋と揶揄される狭い家でも不自由は感じなかったし、近所に行けば何でも手に入りました。
少し足を伸ばせば、ネオンが輝く銀座や日本橋があり、ちょっと敷居が高いけど、都会を満喫できる場所でした。
しかし、就職して、いきなり配属されたのは地方都市。
同じ日本なんだから、何も困らないだろうと思ったらそうではなかったですね。
まず、方言がわからない。
テレビが普及しているので、相手はこちらの標準語がわかるのですが、ネイティブスピーカーの相手の言葉がわからない。
言葉がわからないと、仕事にもならないんです。
まさか、同じ日本で意思疎通に苦労するとは思ってもいませんでした。
そして、今までは電車でどこにも行けたのに、電車はおろかバスもほとんど走っていない。
運転免許は持っていたので、車は買いましたが、慣れない運転をするのは苦労しました。
そして、今までなんでも手に入ったのに、今度はまず店がない。
繁華街にデパートはあれど、だんだん廃れてきて閉店になり、車で行ける郊外のイオンに行くしかありません。
地方の子供たちにとっては、イオンが遊園地みたいなものなんです(笑)
昔、野球のナイターを見ていると、「一部の地域を除いてここでお別れです」と出るのですが、その一部の地域でした(笑)
全国版の天気予報には、その街が出てこない。
寂しかったのはとにかく娯楽がないことで、職場のみんなの娯楽と言えばパチンコとゴルフくらい。
夜になると、外は街灯も少なく、静寂で寂しくてたまらなくて・・・・・・
だから、かなりの確率で女装してました(笑)
でも、地方だからサロンもなく、当時はネットもないから、女装用品を唯一変えたのがエリザベスの通販。
エリザベスにカタログを送ってもらって、現金先払いで買っていました。
たまに、東京に帰省すると、サロンやブルセラショップで爆買いして、抱えきれない荷物を持ち帰っていましたね。
それまで感じていなかった都会のありがたさ。
これは都会を離れてみないとわからないことです。
その後、ネットが普及してきて、ネットを通じてほとんどのものが買えるようになりました。
でも、地方って結構閉鎖的なんです。
人口が少ない分、どこかに行くと職場の誰かに会ってしまったりするんです。
危なくて、一度も女装での外出はしなかったですね。
そして、何年かしてまた東京に戻ってきましたが、以前の東京とはだいぶ様変わりしていました。
都会は街の風景が変わるのも、とても速いのです。
それに比べ、地方はいつも変わらず、四季がはっきりしていて、山並みや川の流れが綺麗です。
人と人の距離が近い分、人情味はあります。
そういう意味では、私の住んだ地方都市にも郷愁は感じますね。
↓結構地方の方も活躍してますよ