先日、仕事で出先に向かう途中に、浅草橋で途中下車しました。

 

エリザベスにロッカーを借りていて、その契約料金を払いに行ったのです。

 

私は、さまざまなことがあって、今は女装ができるような状態ではありません。

 

だから、今回エリザベスに行っても、契約料金を払って帰るだけです。

 

エリザベスの入口を入り、2階のショップへの階段を上がっているところでした。

 

上から、女装子さんが降りてきました。

 

とてもきれいな方で、小柄ではないけど見た目は女性です。

 

エリザベスですれ違ったから女装と分かるのですが、街中ですれ違ったら気づかないかもしれません。

 

水色の清楚なワンピースに、栗色の長い髪。

 

メイクはやはり女性よりもかなり濃いめですが、私はばっちりと濃い方がが萌えます。

 

すれ違ったのは一瞬でしたが、目と目が合ったとき、ハッとしました。

 

ああ、これはいつかどこかで味わったような胸騒ぎだ・・・・・・

 

そうだ!初めて神田のエリザベスに行き、生の女装子さんを見た時の気持ちに似ている。

 

女装からかなり遠ざかっていたので、久しぶりに見る女装子さんの姿がとても新鮮で、憧れを抱くような眼差しになったのです。

 

ああ、久しぶりにあんな風に女装してみたいなあ・・・・・

 

その女装子さんはエリザベスを出て、外出したようです。

 

その女装子さんを、目で追っている自分がいました。

 

私は今、こんなに忙しく寝る間も惜しんで働いているけど、それはいったい何のためなんだろう。

 

つらい仕事の先には、何か楽しみがあっていいはずだけど、私には今それがない。

 

妻にはいろいろと苦労をかけてきたし、妻の嫌がる女装を再開するには大いに葛藤がある。

 

でも、自分は何のために今生きていて、どこに向かって走り続けているのだろう。

 

女装子さんが行ってしまったあと、私はそんなことがずっと頭の中をぐるぐるとまわっていました。

 

あの女装子さんに胸がときめいたということは、やっぱり女装が好きということなのだろうか・・・・

 

考えれば考えるほど、考えがまとまらなくなります。

 

初の女装サロン経験から30年。

 

何でしょうね、この抑えきれないようなやりきれないようなもやもやとした気持ちは。

 

そして、最後に思ったことは一つ。

 

私は、働きすぎてつらい思いをしすぎて、体を壊した末に今に至っていること。

 

あの時の反省をいかさなければ、また同じことを繰り返すこと。

 

そうだ、どん底の時の原点に戻らなくては。

 

あのつらい時代に逃げ場にしていたのは女装の世界。

 

今、女装はできなくても、私にとってはきっと大事なものに違いない。

 

女装子さんとの一瞬の出会いから、いろんな気持ちが湧いてきました。

 

私は私を取り戻さないといけないのですよね。

 

 

 

 

↓私もこの扉をあげてみるか・・・・

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