「完パス」って、よく使う用語ですよね。
でも、女装に関心がない方は、たぶん何のことだかわからないでしょう。
私も正式な言葉の定義を調べたことがなかったので、検索してみました。
完パスとは、「完全にパスすること」、つまり、女装をしていれば、誰もが自分のことを女性と見てくれること。
パス度100%なんて言い方もしますけど、女装している男と気づかれないことですよね。
これは室内女装ではなく、女装外出が前提なのでしょう。
でも、これが難しいんですよね。
バッチリメイクして、確かに上から下まで女性の身なりはしているけど、なぜか男だと気づかれてしまう。
格好は完璧でも、歩き方とかしぐさもマスターしなければいけないので、難易度は高いのだと思います。
もっと難しいのが声ですよね。
声でばれてしまったという方もいるのでしょう。
横浜のアルテミスさんに行った時、女性と女装の明らかな差って何でしょう?と尋ねてみたことがあります。
スタッフさん曰く、「ラインですね」ときっぱり。
これは、男性と女性の骨格の違いなどなんでしょうね。
私もたまに、街中や電車の中で女装子さんを見かけることがあります。
これって、だいたい一目で女装子さんと気づきます。
でも、じゃあいったいどこの部分で見分けたのか?と言われても、よくわからないんですよ。
何かで識別しているんでしょうけど、何だかわからない。
華奢で小柄な女装子さんもいるのですが、それでも気づいてしまう。
逆に背の高い女性や恰幅のいい女性でも、男だとは思わない。
これって、人間が瞬時に男女を識別する本能的な能力を持っているんじゃないですかね。
なんかそんな気がしてなりません。
女装して街を歩いても、人が多いのに意外と気づかれている感じがしなかったりします。
ああ、女性として見てくれているんだなあと嬉しくなったりします。
ただ、道行く人は大人の振る舞いとして、すれ違いざまに人の顔をじろじろ見るのは失礼だという姿勢があるのかもしれません。
すれ違った後、もしかしたら振り向いて見られているか知れませんし。
その点、子供は正直なんですよね。
大人の振る舞いが身についてないから、前に回ってじろじろ見られたりします。
ああ、子供にも気づかれたとガッカリするんですけどね。
我々おじさんたちは、年相応ではなく若い格好をしたがるものです。
スカートはミニがいいし、メイクは派手目になるし。
そうすると、そのアンバランスでパス度は下がるのでしょう。
その点、若い女装子さんは肌も綺麗で体型も崩れていないし、最近は顔の小さい人が多いからパス度が高いでしょう。
なかなか難しいですよね・・・・・
サロンで撮った写真って、すごく女性らしく写っています。
メイクの技もありますけど、写真を撮る際の工夫もあるのでしょう。
高いアングルから撮ったり、寝そべって前から撮ったりしています。
そうすると、体の大きさを隠せるんですよね。
あと、一人で撮るから対比するものがありません。
そうすると、体の大きさはわからなくなります。
でも、たまにサロンのスタッフさんと一緒に撮ったものがありますが、そうするとやっぱり一回り大きいんですよね。
前述のアルテミスさんに行った際、オーナーさんと2回外出したことがあります。
それが初めての外出だったんですけど、1回目はサロンを出てエレベーターに乗った際、乗り合わせた女性に「わっ!」と言われました。
外に出る前にばれてしまっているわけです・・・・・
2回目はサロンの扉を開けた時、宅配便配達の人がいて、スタッフさんに「いやあ、何度も来てるけど女装の方を初めてみましたよ」と言っているんです。
今度はサロンを出る前にばれてしまいました・・・・
まあ、仕方ないことなんでしょうけどねえ。
バレるのは仕方ないとしても、どうせなら「あの人、女装してるけど、綺麗だね」って言われ方をしたいです。
昔、笑っていいともに「Mr.レディー」のコーナーがあったのをご記憶の方もいると思います。
それまで、いわゆる「オカマ」って言われる人たちは、どこか気味悪いイメージで見られていたんですよね。
でも、あのコーナーに出てくる方は、男なのに綺麗・・・・・とうっとりしてしまうもので、オカマの概念を覆しました。
私もそんな風に見られることを目指したいですね。
↓女性にしか見えないけど、男性なんです