メイクって絵を描くのに似ていますね。

 

絵は白いカンバスに色を塗って、平面のものに陰影を出していく。

 

メイクもファンデーションでいったん陰影を隠し、顔をまっさらにした後、その上から色をつけて新たな陰影をつけていく。

 

女装のメイクは女性のメイクとは異なり、男性の特徴を消して、さらに女性らしく色をつけていきます。

 

サロンの上手なメイクさんは、普段から男性をいかに女性らしく見せるか日々研究を重ねています。

 

メイクさんがじっくりと時間をかけて作り上げてくれた顔って、一つの作品なんですよ。

 

いかつい男性の顔を優しい女性の顔に変えるって、高度な技術なんです。

 

これってある意味芸術作品だと思いますよ。

 

女装子さんのビフォーアフターの写真を集めれば、展覧会が開けるかもしれません。

 

最新の女装のメイク術には、誰しもが驚くと思います。

 

でも、女装映えする顔とそうでない顔ってあるんですよね。

 

どちらかといえば、特徴のない顔、つまり平板な顔の方がメイクが映えるようです。

 

逆に彫りが深い顔は、女性らしい陰影をつけても、男性らしさが残ってしまいます。

 

顔の骨格の特徴をメイクで隠すのは難しいのでしょう。

 

初めてサロンに通い出したころ、女装のメイクの最大のポイントは髭を隠すことでした。

 

当然、髭の部分は厚塗りになってしまうんですけど、髭を隠すことで明らかに男性らしさは消えるんです。

 

そして、あの頃からつけまつげは標準的に使っていました。

 

つけまつげをつけると、明らかに目がぱっちりとなります。

 

あの頃のつけまつげって、芸能人か夜の商売の女性しか使っていなかったんですけどね・・・・・・

 

その後、時代が追いついたのかもしれません。

 

今はもっと細部にわたって、男性らしさを消す技術が生まれてきました。

 

だから、誰でも芸術的レベルに変身できるんです。

 

でも、一番残念なのは、せっかくの芸術作品を最後に壊してしまわなければならないこと。

 

つまり、メイク落としですね。

 

せっかく時間をかけて作り上げてくれた作品を、壊してしまうのって残念なんですよ。

 

撮影メインのサロンだと、撮影が終わるとすぐにメイクダウンが始まってしまいます。

 

メイクダウンの時が一番寂しい気持ちになりますね。

 

もうすこし余韻を楽しんでいたいような。

 

メイクにあれだけの時間をかけたにもかかわらず、メイクを落とすのって数分なんですよ。

 

作品を作るのに比べて、壊すのは簡単なんですよね。

 

女装は作品を壊さなければいけない残念な芸術なんです。

 

芸術の秋、みなさんも女装芸術に触れてみませんか?

 

え?今は12月??

 

あ、もう冬になってしまった!

 

 

 

 

↓芸術は爆発だ!!

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