初めてZOOMさんに行ったのは、2年前の5月でした。
その日、仕事は休みを取ったんですけど、普段通り会社に行ってくると言ってスーツで家を出ました(笑)
仕事に行っていることにするには、夜に家に帰らなければならないので、相当な自由な時間ができるんです。
それで、サロンのはしごをしたんですよ。
ウェディングドレスの写真を撮りたかったので、1軒目は横浜のサロンに行くことに決めました。
2軒目はどうしようかと迷って、ちょっと興味があったZOOMさんに行ってみることにしたんです。
ZOOMさんには申し訳ないけど、初めはそんな感じでした。
一応、地図を見ていったんですけど、ZOOMさんに行きつくまで迷いましたね。
ちょっとわかりにくいところにあるビルだったんです。
サロンはシンプルでアットホームな感じ。
衣装はセクシー系のものを選んで、どんなメイクが始まるんだろうとワクワクしながら待ちました。
すると、いきなりテープが。
テープで顔を引っ張り上げる体験って初めてだったんですよ。
ガンガンにテープで顔を引っ張ると、顔が小さくなって男感が一気に抜けました。
ああ、これはすごい・・・って衝撃を受けたんです。
あと、目を徹底的に強調する。
アイプチとファーバーテープで目を一気に大きくする。
え?こんなの初めて・・・・・ってことだらけでした。
アニメに出てくる女の子って、目が大きくてキラキラしてますよね。
やっぱり女性らしさの象徴は目なんですよ。
しかも、その人の目の特徴を見て、アイラインの書き方も変えてゆく。
唇はすこし過剰なまでにぽってりと大きめに。
唇の薄い私は、これで相当変わりました。
ZOOMさんは撮影の時も、スパルタなんです(笑)
女性らしいしぐさって男性にはとても難しいんですよ。
女性らしく写るには、体が痛くなるほどあちこちを曲げないといけないんです。
それがうまくできないと、なほさんの手が出てきて、手や顔をぐいぐい引っ張られます。
だから、撮影の時は体がグラグラなんですよ(笑)
基本コースは2時間なのであっという間でしたが、あとで送られてきた写真を見てびっくり。
男感が抜けて、今までとは全然違う私になってる!
これは誰だかわからないというレベルです。
もう、すぐに次の予約を入れたのは言うまでもありません。
ZOOMさんはYouTubeでビフォーアフターの動画を発信するなど、画期的なことをされていたんで、興味を持ったんです。
普通はお店独自のメイクの方法って秘密にするんですけど、ZOOMさんはそれを一切隠さず公開してたんですよね。
それってすごいことだなって思いました。
メイクの時はなほさんと雑談しながら進んでいくんですけど、なほさんも変身サロンにたどりつくまで、かなり紆余曲折があったんです。
もともとは美容師だったのですが、変わった要望をするお客さんが来ても一切断らずお客さんの要望を叶える。
そんなどこか完璧主義的なサービス精神があるのは、私も同じだったんです。
人のためにって頑張って人には喜んでもらえるけど、自分のことを顧みないで自分は疲弊してしまう。
そんなところにすごく共感を覚えました。
私生活でも大きなつらいことがあったり、大きな病を患ったり。
それで、美容師の仕事が嫌になるまで追い詰められたのですが、どうせなら自分も楽しみながらできる仕事をしようと、変身に特化した店を開いたのだそうです。
私はいろいろなサロンに行っていますが、どこのオーナーさんも変身とか女装に行きつくまで、紆余曲折があるんです。
初めから女装に興味を持っていたわけではなく、全然別の仕事をしていたけど、女装に手を貸してほしいという男性からの依頼を受けて叶えてあげたら、同じようなリクエストが次々きて、サロンの開店に至ったというケースが多いようです。
オーナーの方も最初からメイクに長けていたわけではなく、独学で工夫に工夫を重ねて、女装用のメイクを編み出しています。
お店を開くまでの背景がみな違うから、それぞれのお店のコンセプトやポリシーも異なります。
だから、サロンって競合しているようでしてないんですね。
女装する方も、気に入った一つのお店に通い詰める方が多いように思います。
私のようにあちこちのサロンを巡るのは少数派でしょうね・・・・・
そういうサロンそれぞれのストーリーを聴くだけでも心に響くものがあります。
オーナーさんやスタッフの人となりが気に入って、そのお店に行くという方も多いでしょうね。
私がZOOMさんに行き始めた頃は、なほさんが一人で切り盛りしていました。
だんだん人気店になっていくにしたがって、とても忙しそうでしたね。
なほさんの持病もあって、とても心配していたんですけど、途中からあー様が加入したんです。
あー様も最初はアシスタント的な役割でしたが、なほさんの体調不調が長引いたりして、がぜん責任感が出てきたんでしょうね。
もう、あー様一人でなほさんと同じメイクができるようになりました。
そこに至るまでは、たぶんなほさんから厳しく指導され続けたのだと思いますよ。
でも、それを頑張って習得したのだから、努力家ですよね。
おかげで、今は仕事の分担をしながらうまくお店が回っているようです。
サロンに行かれる方も、そんなお店の背後にあるストーリーを聴いてみるのもいいですよ。
きっと、サロンに親近感が湧くはずです。
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