女子学生の制服として、長きにわたって君臨してきたセーラー服。
我々世代にとって、女子制服といえばセーラー服なんですよね。
でも、どうしてあんな形の制服が採用されたのでしょう?
採用されたのは戦前ですが、どこの学校が始まりなのかは諸説あるみたいですね。
セーラー服と言えば、海軍の軍服です。
男子が陸軍の詰襟だったのに対し、女子は海軍の軍服から採用したのでしょう。
でも、あれにプリーツスカートを組み合わせたのはすごい。
セーラー服って当時は斬新なデザインだったと思うんですけど、あの大きな襟って、あまり意味をなしていないんですよね。
女子学生が着ると、肩にカバンを掛けるとき、襟が引っかかったり、風が吹くと襟がめくれたり。
デザインとしてはいいんですけど、あの大きな襟は邪魔なのかもしれません。
あと、丈が短くてお腹が見えていまいそうになるし、胸元がえぐれているので、女子の服としてはどうなのかと・・・・。
それにセーラー服は、着脱がやりにくい。
定番は脇ファスナーですけど、かぶらなければいけないから、着にくいし、脱ぎにくい。
だから、最近は前開きファスナーが多くなったのでしょう。
女装の時、かぶり型セーラーだと、襟などにメイクがついてしまうんですよね。
あと、セーラー服は意外と通気性が悪い。
それに、ブレザーと違って、暑いからといって脱ぐわけにいかないので、暑くても我慢していなければなりません。
中がジャンパースカートだったりしたら、蒸れてきますよね。
セーラー服って、襟元とか袖口とか、常に肌に触れる部分が多いんです。
だから、ブレザー制服に比べれば汚れやすいし、毎日洗濯できるわけではないので、衛生面でも難があります。
夏服だと毎日洗わなければならないけど、あのデザインだと洗いにくいし、襟が袖が外せるタイプもあるけど、全部ボタンでついていたりして、外したりつけたりするのがとても面倒です。
夏のセーラーだと、何度も洗っているうち、生地が傷んできて、よれよれのセーラーを着ている女子学生も多いですね。
あと、セーラー服はやたらとスナップやホックで留めるところが多い。
そう考えると、セーラー服って制服としては機能的なのか?という気がしてきます。
育ち盛りで、動き回る女子学生たちには、あまり適していないのかもしれません。
だから、セーラー服はどんどん衰退しているんですけど、逆に新たにセーラー服を採用する学校もあるんです。
もちろん、少し現代風にアレンジしたセーラーだったりするんですけど、セーラー服って、やっぱり女子に根強い人気があるんでしょうね。
ところで、セーラーもいろんな生地があるんです。
伝統校はウール100%で、ずっしりと重いけど、暖かいし肌触りはいいですね。
中学生なんかだと、既製品のセーラーが多く、ウールとポリエステルが半々だったりします。
こちらの方が生地が強く、軽いですね。
最近はポリエステル100%のセーラーもあるようですが、あれは耐久性はあるけど、ペラペラな感じです。
セーラー服って、地域によってデザインが違うんですよ。
関東圏は襟が小さいものが主流。
関東の伝統校は、もともとのセーラー服のデザインを活かしていて、胸当てがなかったりしますね。
あれは、ちょっと屈むと、胸チラしそうな感じです。
逆に、中京圏や関西圏は襟が胸元まであるんです。
だから、当然、胸当てはついています。
一口にセーラー服といっても、地域によって、抱くイメージが違うことになります。
そういえば、私たちが学生の頃は、制服のスカートは長かったなあ。
セーラーの上着の丈を詰めて、地面までつきそうなスカートを穿いているのが、不良の定番でしたよね。
今ではいかにスカートを短くするかを競っていたりしますけど、時が経つとまったく逆の現象が起きるんですね。
おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」という歌があったのを知ってますか?
まあ、このブログを見ている方々は、たぶん知っていると思いますけど(笑)
あれって、男がセーラー服を脱がすことなんでしょうけど、セーラー服の構造を知らないと、脱がすのが難しいと思うんですよ。
押し倒して、手早くセーラー服を脱がせるって、なかなかできないんじゃないかと。
逆に、素早く脱がせられる男がいたら、これは絶対にセーラー服女装経験者じゃないですかね??
↓おじさんがセーラー服着て何が悪い!