今から20年以上前、女装者のコミュニケーションは女装サロンくらいしかなかったように思います。


東京では、女装サロンといえばエリザベスでした。


エリザベスの存在を知ったのも雑誌の記事。


他にもエリザベスは、スポーツ新聞などに広告を載せていたと思います。


ホームページなどなかった時代、そのような媒体でサロンの存在を知るしかなかったのです。


あと、エリザベスといえば、雑誌くいーんの存在でしょうか。


女装に関する情報を得るには、この雑誌の存在が大きかったと思います。


当時、2500円という価格は高額でしたが、多くの人が購読していたのではないでしょうか。


服やメイク用品を買うのも、インターネットがなかった時代は難儀していました。


女性が行く店に行って買えればいいのですが、そんな勇気はありません。


私は、エリザベスのショップで買うか、エリザベスの通販を利用していました。


おそらく、当時から女装している方は、服やメイク用品を買うのには苦労されていたのではないかと思います。


そのうち、インターネットが登場します。


機械いじりが不得手な私は、少し遅れてパソコンを買ったのですが、初めてインターネットに接続できたときの感動は言い表せません。


すでに、洋服や化粧品の販売サイトもあって、夜中まで見入っていました。


中古制服販売のサイトもあり、萌えましたね。


でも高すぎて手が出ませんでした。


その頃、新しい女装サロンも出現し、インターネットにホームページを開設するようになりました。


サロンを利用した女装子さんの画像が掲載されているのですが、実に美しい。


感動しました。


自分もここに行けば、こんな風になれるのかと。


もう、インターネットのとりこになっていました。


また、個人で女装の画像を載せているホームページもずいぶんと見ましたね。


個人のホームページは当初少なかったのですが、どんどんと増えて行きました。


そしてブログやSNSの登場で、同好者の情報や交流が容易になりました。


これで、女装者もサロンに行かなくても、交流ができるようになったと思います。


そのように考えてみると、インタネットの登場は女装者にとって革命的だっと言えると思うのです。


今まで閉鎖的だった世界が、ここまで広がっていったのですから。


まだ、世間では女装について認知されたとは言い難いのですが、女装をしてみたいと思う人が容易に女装できるようになり、女装愛好者間の繋がりは深まっていきました。


それだけでも、この20年ほどの間に「女装界」は大きく前進したと思うのです。






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