はじめてウェディングドレスを着たのは、今から10年以上前になります。
エリザベスがまだ亀戸にあったころでした。
その前から中古のウェディングドレスは持っていたんですが、付属品がないし、きちんとプロの人にヘアメイクをやってもらったうえで、ウェディングドレスを着てみたいという憧れがありました。
ちょうど花嫁さんが結婚式に臨むようなシチュエーションで、着てみたかったんですね。
今ではあちこちのサロンで着ることができますが、当時はまだエリザベスくらいしかなかったんです。
エリザベスに行くたびに、片隅にかかっているいくつものウェディングドレスを見て、いつかは着てみたいと思っていました。
そしてある日、意を決してエリザベスへ。
受付でウェディングドレスを着たいと申し出ると、ガウンを渡され、下着の上に身につけるよう言われました。
言われたとおりにすると、まずそのままメイク開始。
いつもより華やかなメイクです。
そしてヘアアレンジ。
豪華なティアラをつけてくれます。
そして、いよいよドレスです。
ウェディングドレスって自分で着るものではなくて、着せてもらうものなのですね。
袖を通してみると、ずしりと重く、かさばるのですが、嬉しくてもうそんなの関係ありません。
ベールをつけて、グローブに手を通し、イヤリング、ネックレスもつけてくれます。
そして白いハイヒールを履いて、完成です。
スタジオに移り、ブーケを持って撮影です。
ああ、幸せな瞬間。
これが一生に一度のことなんだと思うと、女性としての嬉しさがこみ上げてきました。
当時はまだ30歳になった頃。
女性としてもぎりぎり結婚適齢期といったところでしょうか。
肌もまだきれいでメイクののりがよかったし、痩せていてドレスがぴったりと合いました。
写真撮影後は、サロンでゆっくりとしていました。
周りの女装子さんからは、羨望のまなざしで見られているような気もして、いい気分です。
でも、ちょっと動きにくかったので、歩き回れなかったですけどね。
当時はまだデジカメではなく、ネガフィルムだったので、後日写真を受け取りに行きました。
まだ私もちゃんとした名前がなかったので、写真の袋に「ウェディングさん」と書いてあったのは笑ってしまいましたけど。
その後、横浜のアルテミスでもウェディングドレスを経験。
でも、もう一回くらい着てみたいですね。
今度、ウェディングするとバツ2になっちゃいますけど。
今度は、ブーケトスとかやってみたいと思うんです。
誰か受け取ってくれないかな??
↓何度着ても一生に一度。
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