神田のエリザベスで初めて完全女装したのが18歳のときです。
そのときはとても感動したものの、同時に、ベテラン女装子さんの集うエリザベスは自分の来るところではないと感じました。
でも、ダメでしたね。
あの感動が忘れられず、時折通うようになりました。
初女装はセーラー服を着たんです。
でも、2回目以降は着る服をどうしていいか、わからなくなっちゃったんです。
大人の女性の服って、どういうものか理解していませんでした。
それで、女性用スーツの下に必要のないブラウスを着てしまったりして、当時のメイクさんに、「それ違うわよ!」とか叱られてました。
女装するには、女性に対する知識があまりに足りないと感じていましたね。
そんなある日、ルームに上がっていくと、紫色の振袖姿に和風の髪型のしっとりとした女装子さんが腰掛けていました。
ちょうど、私も成人式を済ませた頃です。
同級生の女の子たちの振袖姿が目に焼き付いています。
振袖姿の女装子さんは美形な方で、成人式で見た同級生と重なって見えました。
女装サロンって、こんな姿もさせてくれるんだ・・・・。
何か感動を覚えて、それが未だに脳裏から離れません。
別の日、浅草橋のエリザベスのショップに出かけ、何も買わずに帰ろうとしたときです。
1階で振袖姿の若い女装子さん2人とすれ違いました。
おそらく近くの神社に外出したのでしょう。
振袖なので、歩く姿がとても女性らしいのです。
洋装とは全く違うその姿に目が釘づけになりました。
将来はこんな素敵な変身をして外出してみたいという思いを抱いたものです。
今年も初詣や成人式の時期がやってきました。
でも、未だに振袖は着たことがありません。
まだ、振袖はあこがれのままなのです。
↓サロンは20歳になってから