中学生の頃の話です。


たまたま、朝、病院に寄って、遅刻してきた日がありました。


教室に入ると、誰もいません。


その時間は、体育の時間でした。


みんな体育館で授業をしているようです。


中学校の時の校舎には、女子更衣室がありませんでした。


体育のとき、女子も教室で着替えるんです。


さすがに下着を晒すわけにもいきませんから、男子も女子も制服の下に体操着を着てくるんです。


ずっとブルマを履いている女子も大変だったかもしれません。



誰もいない教室。


女子の机の上には、折りたたまれた制服が置いてあります。


こ、これは、夢にまで見た制服が着れるチャンスだろうか・・・。


でも、教室で着るには、窓があって外から丸見えです。


それでは、男子トイレの個室に持ち込もうか?


でも、トイレに行くためには、他の教室の前を通っていかなければなりません。


それにもし急に女子が帰ってきたら、制服がないと大変なことになる。


う~ん、うまい手段が見つからない。


とりあえず、その場で、女子のブレザーの袖に手を入れてみたり、ベストに手を通してみたり、ネクタイを触って感触を確かめたり・・・・・。


床にしゃがんで、外から見えないようにして、そんなことをしていました。


やがて、鐘が鳴り、女子たちは戻ってきました。


女子が、さっきまで触れていた制服に何も知らずに着替えています。


ああ、何かいい手段があれば、フルに制服変身できたのに。


こんないいチャンスはそうはないはず。


確かに、この後、そんなチャンスは巡ってきませんでした。






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