以前、一度くいーん誌のことは書きました。
私にとって、とてもインパクトのあった雑誌ですので、また思い出しながら書いてみたいと思います。
むかし、東京で女装サロンと言えば、エリザベスくらいしかなかったんです。
エリザベスには全国から女装子さんたちが集っていました。
そのエリザベスが「くいーん」という雑誌を出していたんです。
当時はまだデジタルカメラなんてなかった時代。
自分の女装姿を美しく写して残すってことが難しかったんです。
くいーんの表紙はプロがスタジオで撮ったものです。
エリザベスでも選りすぐりの女装子さんが表紙を飾ります。
その美しい姿に、心を射抜かれました。
まだインターネットなんて出現する前のこと。
くいーんには、求友メッセージ欄があって、全国の女装子さんは編集部経由で手紙でメッセージを送っていました。
今はネットで簡単に交流ができますが、その当時、くいーんが交流の役割を担っていたんです。
くいーんは隔月刊で、1冊2500円もしました。
当時の私にとって明らかにアダルトな雑誌でしたが、密かに買って隠し持っていました。
くいーんは2003年まで発刊されていたようです。
意外と最近まであったのですね。
その他にもエリザベスではビデオも制作していました。
最初に出たのが、「女装PARTⅠ」というビデオ。
女装子さんのメイク術のビデオなんですけど、実際の女装子さんのB面からA面になる過程を見せているんです。
これも衝撃的で、買って何度も見ました。
今ではあり得ないほどの厚化粧ではあるんですけど、それに萌えていましたね。
引き続いて、女装子さんが集う「女装パートⅡ」、女装子さんがドラマを演じる「涙色の夢」なんてビデオも発売されました。
ちなみにくいーんは、バックナンバーが浅草橋エリザベスのショップでまだ販売されています。
それを見るたびに、そんな時代もあったんだなと懐かしく思います。
↓そんな時代もあったねと