東映太秦映画村の後は、大阪に移動し、「舞幸」という店に行きました。
ここも和装変身の店で、すべて女形変身です。
オーナーの方が日本舞踊をやっている関係で、衣装やかつらがそろっており、それを活かして変身の店を営んでいます。
化粧は白塗りなのですが、本格的な白塗りになります。
まず、鬢付け油を顔に擦り込み、眉に鬢付けを押し付けてつぶしてしまいます。
その上から、水に溶いたおしろいを刷毛で塗っていきます。
日舞の化粧は、舞妓変身のそれと違って、舞台で映えるように厚く塗っていきます。
目の周りには赤を混ぜたおしろいを塗り、色っぽさを出します。
目じりに赤を入れ、眉にも赤色を引きます。
眉は赤の上から黒を入れると、引き立つんですね。
眉はつぶした眉のかなり上の方に平らに書きます。
これで顔の表情はだいぶ変わるんです。
アイラインは黒で濃く太く入れ、つけまつげもつけます。
口紅は実際の口よりも小さく書きます。
和化粧って白と赤と黒しか使わないんですね。
それで顔を引き立てて色っぽさを出すことができるんですから、昔の人は凄かったんですね。
そのあと、羽二重を頭に巻きます。
かつらを被りやすくするためですね。
かなりきつく縛りますので、目つりの効果もあるんです
そしてうなじと首、背中も白塗りをします。
化粧が終わると着物を着ます。
舞台で踊る衣装ですから、かなり豪華ですね。
着物に帯や小物を幾重にも巻きつけていきます。
着付けが終わると、手にもおしろいを塗ります。
そしてかつらを被り完成です。
日本髪のかつらって、もともと型ができているので、ちょうどヘルメットを被るような感覚ですね。
型が合わないとあとで痛くなってくるんです。
写真はオーナーさんが日舞の振付をして撮影してくれます。
だから、色っぽいしぐさで撮影ができますよ。
女装でもあまりこういう和装はやる方が少ないですね。
これは、大変身する面白さがあります。
もしよろしければ一度お試しを。
↓大阪で生まれた女装子やさかい