昨日のつづきです。


いよいよ自分のメイクの順番になりました。

「学生さんどうぞ」とメイクさんに呼ばれます。

当時、本当に学生でしたけど、その時は「何で学生ってわかったんだろう・・・・?」と思いました。

よく考えたら、セーラー服着ているから、そう呼んだのですね。


メイク台の前に座って、メイクが始まります。

化粧水を塗って、ドーランを大胆に塗っていきます。

肌にあわせて、女性よりもやや濃い目の色のようです。

アイシャドーはピンク色に薄めに、でも、アイラインは濃く入れていきます。

この時点で、目をつぶっているように言われたので、その後の工程はしばらく確認できません。

つけまつげをつけた感覚はわかります。

ああ、こんな感じなんだ・・・という感想です。

当時、つけまつげをつけている人って芸能人や水商売の女性くらいしかいなかったのでは、と思います。

でも、何だかとても嬉しかったですね。


目を開けると明らかに女性に近づいた自分の顔がありました。

目の下にもラインを引き、口紅を塗っていきます。

女子高生にはありえない、真っ赤な口紅です。

しかも、厚く塗っていきます。


次にウィッグはどうします?と言われ、特に考えていなったので、咄嗟に長いものを、と言いました。

ロングのストレートのウィッグを選んでくれて、ブラシをかけたうえで、頭にかぶせます。

ウィッグを被ると、俄然、女子に近づくんですね。

初ウィッグでした。

興奮がまたしても高まります。

これでメイクは完成。


最後に靴を選んでもらいます。

女子高生が履く、黒のローファーです。

ちょっと小さめだけど、履けました。

これで、完全女装の完成です。


メイクさんからは階段で5階に上がるように言われます。

階段ごしにメイクさんが、「新人さん入りまーす」と声をかけてくれます。


つづく。





↓青春の後ろ姿を人はみな忘れてしまう


にほんブログ村