昨日のつづきです。
4階のメイクルームに着いた私は、入場券を渡しました。
「衣装はレンタルにする?」と聞かれ、うなずきます。
確か、この時はレンタル衣装のサンプル写真が掲示してあったんです。
衣装を着ている写真も女装子さんでした。
「どれにする?」と言われて、「これにします」とセーラー服を指さしました。
係の人がセーラー服を何着か見せてくれます。
いくつか着てみて気に入ったものを選んで、と言われ、3着ほど持って試着室に入りました。
まず、下着に着替えます。
パンティ以外、色はベージュで色気はないんですが、スリップの感触が何とも言えません。
ストッキングは厚いものではなかったので、薄っすらとすね毛が透けて見えるのが、ちょっと気になります。
そして、初めてセーラー服に袖を通します。
まず、スカートを履きます。
ウール素材でできているので、意外と重たいんですね。
そして上着を被ります。
それまで、上着がどういう構造になっているのか、よくわかりませんでした。
実際着てみると、実に留める部分が多い。
脇のファスナーを下して、胸のスナップとホックを留めて、袖口のホックを留めてと大変です。
でも、上着の裏地のつるつるした感触が気持ちいい。
女子高生って、毎日こういう感覚なんだ・・・としみじみ思いました。
3着着てみるので、どれにするのか迷います。
ひとつは、ラインが白で胸当てのあるもの。
これは、サイズが小さくてちょっと無理でした。
もうひとつは、同じくラインが白で胸当てのないもの。
これはサイズがぴったりでした。
3つ目は、ラインが赤のもの。
これも着れましたが、ラインは白が一般的なので、赤はやめておきました。
着替えると、メイクの順番を待ちます。
ここに座っていてと言われ、メイクルームの前で待機します。
男モードでセーラー服を着ている状態がちょっと恥ずかしかったですね。
ここで大事なことに気づきました。
セーラー服のスカーフがありません。
係の人に言うと持ってきてくれました。
赤のスカーフを襟に通して、スカーフ留めを留めます。
やっと、セーラー服着用が完成です。
メイクルームでは、先客がメイクを施してもらっています。
アイラインを引いて、つけまつげをつけて、ウィッグを被って、どんどん女になっていきます。
その工程を凝視しながら、興奮していました。
つづく。
↓Remember 生まれたとき