女装サロンに行ったことがある方は多いと思います。
サロン初デビューの時のドキドキ感、緊張感って忘れないですよね。
ここで完全女装を初体験した。
初めて、プロにメイクをしてもらった。
女装者が集うサロンで、初めて自分以外の女装者を見た。
サロン初デビューはそんな初めての驚きと喜びが詰まっていると思います。
私の場合は、1988年の4月、神田岩本町にあるエリザベスに行ったのが最初です。
今から26年も前。
まだ、昭和の時代でしたし、私の年齢も10代でした。
あの頃は「女装サロン」ではなく、まだ「女装クラブ」という名称が一般的だったと思います。
事前に下見をして場所はわかっていたのですが、いざ行くとなると不安になってなかなか入れません。
地下鉄の岩本町駅から続く、通路と長い階段を何往復したでしょうか。
相当時間が経ってから、踏ん切りがついて、建物に入りました。
エリザベスは2階がショップになっていました。
確か1階から2階へ続く階段に、雑誌くいーんの歴代の表紙が飾ってあったと記憶しています。
その表紙に目が釘付けになりました。
何て綺麗なんだろう。
当時は今ほどカメラが進歩していない時代。
プロのカメラマンが撮った表紙にあるのは、女性そのものでした。
2階のショップには下着や女性服が並んでいます。
見たこともないセクシーな下着を手に取って触れる。
憧れていたセーラー服って、こんな肌触りだったのか。
女装用のシリコン胸パットがあったり、女装者のブロマイドがあったり。
もう驚きの連続でした。
ここで女装をするには、ショップで下着と入場券を買わなくてはなりません。
しかし緊張してなかなか行動に移せない。
ここでも、しばらく店内をうろうろした挙句、店内に他の客がいなくなったのを見計らって、レジへ行きました。
「あの・・・・、初めてなんですが。」
そう言うだけで、店の方もわかっているのでしょう。
手早くメジャーで私の胸囲を測り、セットになっている女装用下着を用意してくれました。
この中にはパンティ、ブラジャー、パット、スリップ、ガードル、ストッキング、つけまつげが入っています。
この下着セットに入場券を入れて、1万円前後だったと思います。
下着セットと入場券を手にした私は、エレベーターで4階に行くように言われました。
さらに緊張が高まってきます。
つづく。
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