会社の飲み会がありました。

人事異動による歓送迎会です。

10月って結構人が動くのです。


とはいっても、いつものような普通の飲み会になってしまって、他愛のない話に花が咲きます。


そこで、何となく趣味の話になりました。


周りの人が順番に趣味を聞かれています。

それぞれ、マラソン、映画鑑賞、登山、釣り・・・・などと答えています。


それで私の番になりました。


「○○さん(私の名前)の趣味は何なの?」


「いやあ・・・・・」


そういえば、最近趣味と呼べるようなものがありません。

唯一、たまにやっているのは女装くらい。


ここで、女装が趣味です、と言ってしまったらどうなるか・・・・・?


考えられるのは、周りが驚いて凍りつくこと。

きっとみんな返す言葉がなくなってしまうかもしれません。


もし、もっとノリのいいメンバーだったら、女装ってどんな格好しているの?とか、写真を見せて、とか興味深く聞かれるかもしれません。


いずれにしても、反応が怖いし、その後社内の噂になることを考えたら、女装が趣味だなんて言えません。


趣味は何?と聞かれて、一瞬口ごもってしまった私は、「まあ、旅行ですかね」と答えました。


すると、周りは笑いながら、「まさか、鉄っちゃんじゃないよね?」と。


私も咄嗟に、「鉄っちゃんじゃないですよ」と答えました。


鉄っちゃんてそんなイメージで捉えられているんですね、大体。

私は鉄っちゃんですが、それを堂々と言える雰囲気ではなのです。


結局、本当の自分の趣味を言えないまま、私の番が終わりました。


楽しい飲み会なのに、何か自分だけ後味の悪いものを感じてしまったんですね。

周りの人が悪いわけではなくて、自分に対して後味が悪いんです。


別に何も悪いことをしているわけではありません。

でも、堂々と好きなことを言えない。

どうしてこんなことになってしまったんだろうと、考え込んでしまいます。


そんな夜でした。





↓趣味は女装です!それが何か?

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