今日は出先で早めに仕事が終わりました。


上司も出かけていたので、会社に戻らなくても大丈夫。


ならば、久しぶりにエリザベスに行ってみようかと思い立ち、浅草橋駅まで来ました。


浅草橋に着くと、だいたい駅前の喫茶店ベローチェに寄るんです。

今日も寄って、コーヒーを飲んでいました。


コーヒーを飲みながらも、妻の言った言葉が頭をよぎります。


「今日も仕事が忙しかったなんて言って、本当は仕事を早く切り上げて女装のお店に行ってるんじゃない?」


「あなたといると、あなたのことを考えてしまって、悩んでしまうのよ。」


「ブラジャーのあとって残るから、背中をみればわかるよね。」


「最近女装してないって言うけど、女装していても「女装してない」って一応言うよね。」


「家で毎日浮かない顔をしているなら、女装のお店に行ってきたら?」


すでにエリザベスに行ったことがあるという事実は、妻の知るところとなったのですが、堂々と行けるという段階ではありません。

エリザベスに行ったことがばれても、妻は驚きはしないでしょうが、果たして妻から何と言われるのか・・・・。

行ってることが知られる前に比べて、逆に行きにくくなってしまった・・・・。

どれだけの時間、ベローチェに居たでしょうか。

逡巡したあげく、そこから、もう一歩が踏み出せませんでした。


仕方なく、浅草橋駅から再び電車に乗り、会社へと戻って残業をこなしました。






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