シャネルズ(後のラッツ&スター)をご存知の方は多いと思います。

顔をこげ茶色に塗っていました。

黒人を真似ていたわけですね。


子供の頃、最初に興味を抱いたのは化粧でした。

まだ、女性の服を着ることには興味はなかったのですが、今考えれば、これが女装の端緒だったのだと思います。

化粧と言っても、興味を持ったのはどぎつい化粧。

自分の顔をまったく変える化粧でした。


それでシャネルズの化粧にも興味をもったわけです。

シャネルズはデビュー当時、靴墨を塗っていたそうです。

靴墨なら我が家にもあるとばかりに、家族がいないとき、試しに顔に塗りたくってみました。

確かにシャネルズのようになりました。

明らかに自分と違う自分がいる。

それだけで何故か気分が高揚したのを覚えています。


でも、落とし方を知りませんでした。

石鹸とぼろ雑巾でひたすら顔をこするんですが、なかなか落ちなんですね。

顔が赤くなって、肌がぼろぼろになりました。

帰ってきた母親から「どうしたの?」と言われましたが、何と言い訳したのか思い出せません。


あと、歌舞伎の女形の化粧にも興味を持ちました。

白粉なんてありませんから、学校で使った絵の具を顔に塗りました。

でも、乾くとバリバリに割れてしまって、哀れな顔になりましたね。

絵の具ですので、落とすのはお湯で比較的簡単に落ちました。


歌舞伎用の白粉なんて、昔は絶対に手に入らなかったのですが、インターネットが普及してからはプロの化粧品サイトで購入できるようになりました。

早速取り寄せて、刷毛で顔に塗ってみましたが、その時の印象は絵の具を塗った時と変わらなかったんです。

素人が白粉を塗ると、ムラができてしまって、きれいに仕上がらないんですね。

子供のときの哀れな顔と大差ありませんでした。


実際、日舞などでは、顔師という専門の化粧師が顔を作ってくれます。

塗り白粉は熟達した腕がないと、きれいに塗れないんですね。


以上、私の化粧にまつわる連続失敗談でした。






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