女装サロンで有名なエリザベスは、台東区浅草橋にあります。

浅草橋という地名は、浅草橋駅東口側にある橋に由来しています。江戸通りの神田川にかかる橋を「浅草橋」というのです。


浅草からはかなり離れており、浅草橋駅を浅草と間違えて降りる客は多いようです。

都営の浅草橋駅には注意書きがあり、「ここは浅草ではありません。浅草駅は2駅先です」というようなことが書かれています。


私はなぜか、子供の頃から浅草橋に慣れ親しんでおり、エリザベスが移転してくる前の浅草橋もよく知っているのです。


浅草橋といえば、人形店と繊維問屋の町でした。人形の久月とか吉徳は今もあります。

近くの馬喰町、横山町もそうですが、浅草橋も大小の繊維問屋が数多くありました。

今も、エリザベスのまわりには、洋服を扱う店が多いですね。


浅草橋駅のメインの出口は東口ですが、エリザベスがあるのは西口です。

西口の駅のトイレは、昔は改札から見て右側にあったのですが、今は左側です。昔は異常に汚かったのですが、今は改装されてきれいになっています。

でも、狭いのはあまり変わっていませんね。


浅草橋駅のホームは昔と全然変わりません。ホームとホームの間の柱には線路が使われているんですが、それも昔から同じです。

総武線の浅草橋駅は昭和60年の中核派ゲリラ事件で、放火され炎上したんです。その日、終日総武線はストップしました。当時は国鉄が分割民営化に揺れている時期でした。まだ「国電」って言っていた頃ですね。


浅草橋駅の高架下はもともと倉庫として使われており、店はなかったんですが、今はさまざまな店に転用されています。最近は何故か手芸の店が多いんですが、昔はあまりなかったと思います。餃子の王将のあたりも倉庫でした。

でも全体的な古さや、やや寂れた感じは、昔とあまり変わっていないですね。


最近になって、西口の前に再開発により大きなビルが建ちました。あそこは福井中学校という中学校だったんです。子供の減少でずいぶん前に廃校になっていました。


そんな慣れ親しんだ浅草橋にエリザベスが移転してきたときは驚きました。

場所も駅前の繊維問屋街の裏道あたり。おそらくあの建物ももともとはアパレル関係の建物だったのではないでしょうか。

適度に都心の中心地を外し、適度に目立たない立地がいいですね。

まさかあんなところに女装サロンがあるなんて気付く人はなかなかいないでしょうから。






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