仕事の外出先から直帰できる日があります。

そんな日は、エリザベスへ行ってみようと思うことがあります。


浅草橋駅までは順調に行くのですが、そこで逡巡してしまうのです。

女装への罪悪感と不安感が頭をよぎるのです。


妻は私の趣味について一応理解しているが、快くは思っていないだろう。

女装して帰ると、今日女装してしまったことが妻にばれるのではないか。

ウィッグの跡やブラの跡、メイクの跡が残ってしまったらどうしよう。


家庭を持っている方ならこの気持ちを分かっていただけるかもしれません。

女装前はいつもこういう気持ちになります。


それで、まず浅草橋駅の近くのたばこ屋の前で一服しながら考える。

エリザベス近くの自販機でコーヒーを飲みながら考える。

エリザベスの建物が見える位置から、誰か1人入っていく客がいたら、自分も入ろうと腹を決める。。。。


そんなことを自分の心の中でやりとりしながら、行こうか行くまいか考えてしまうのです。

結果、踏ん切りがつかなくて、駅に戻って家に帰ったということが何度もありました。


私にとってこの趣味は自分との戦いを強いられるのです。

扱いの難しい趣味を持ってしまったものだと思います。