これも一人暮らしをしていた頃の話です。

ある日、ふと、酒を飲んで女装をしたら楽しいに違いないと思ったんです。

早速、休みの土曜日に酒をちびちび飲みながら、変身を始めました。

酔いとともにテンションが上がって、変身がだんだん楽しくなってきます。

出来上がったころにはだいぶ酔っていましたが、酔いもあって自分の姿に陶酔しています。

鏡を見ながら、さらにテンションが上がって、酒をあおり始めました。

そのうち、意識がなくなったようで、気がついたときにはトイレに倒れこんで、情けない姿になっていました。


次の日曜日は化粧のはげた女装姿のまま、二日酔いで動けません。

苦しくて気持ち悪くて、夕方になっても回復しませんでした。

しかしこのままでは月曜日に会社に行けない。

必死の思いで化粧を落として、はうように薬局に行き、胃薬と二日酔いの薬を買いました。

次に日は何とか会社に行ったものの、なんとも情けないやら悲しいやらで、複雑な変身休日でした。