秋田県藤里町の連続児童殺人事件で、

畠山容疑者は「娘が駄々をこねたのでイライラして橋から突き落とした」と動機を供述。

彩香ちゃんの存在を「疎ましかった」とし、日常的に虐待していたとの周辺情報もあることから、

捜査本部などは殺害に至った母子関係の実態解明を進める。


   (共同通信 2006年7月19日)







広島市西区で2001年1月、中村小夜子さん=当時(53)=方が全焼、中村さんと孫の女児2人が死亡した火事で、殺人と放火などの疑いで逮捕された2児の父親、中村国治容疑者(36)が広島西署捜査本部の調べに対し「子どもも死んでいいと思った」と殺意を認める供述をしていることが分かった。

数年前にかけていた2人の死亡保険金の詐取も念頭にあったとみて調べる。 


   (共同通信 2006年6月28日)







2005年12月、阿南市内の主婦が長男と長女の2児を県営福井ダム貯水池に投げ込んで水死させた殺人事件で、

徳島地検は生田佳織容疑者(41)を殺人罪で徳島地裁に起訴した。

地検は、生田被告を簡易鑑定した結果「犯行当時は心神耗弱状態だった」と認定した上で、刑事責任能力が認められると判断した。





早川幸延次席検事は

「簡易鑑定の結果や医師の話、供述状況から、心神耗弱と認められる。限定的だが責任能力があり、本鑑定は必要ないと判断した」

と起訴に至った理由を説明している。


被告は、犯行の動機について「子供を育てるのが嫌だった」と供述。

また「長男が生まれた時から嫌いだった。子供がいなくなって気が楽になった」などと話していて、

反省の言葉は口にしていないという。





中学校の教諭をしていたが、数年間の休職を経て二〇〇四年三月に退職していた。 


   (徳島新聞 (2月2日付)






「子供が嫌い、鬱陶しい、死んでもいい」




と思う親の心境、苦しくないわけが無い




問題は、子供を愛せない愛する方法がわからない、という事




その結果、子供の存在は親に大きな心理的な圧迫として圧し掛かってくる






世間一般では「育児ノイローゼ」と呼ぶこともある




たしかに、要因を挙げるといくつか出てくるだろう




核家族で夫の協力を得られない、もしくは1人親家庭であるための育児疲れ

収入が少なく金銭的に貧困な、あるいは生活保護での生活




これは、母親として子供を育てていく事に諦めを感じてしまったのだろうと思う




しかし、育児ノイローゼと簡単に括っても、事実はもっと複雑で多岐に渡り

解決への道のりは、一人一人違う






そして、問題として取り上げた「子供を愛せない愛する方法がわからない」とはどういうことか?




愛情を受けずに育てられた子供は、愛情を受け入れる事も与える事もわからない




だから、


我が子を愛する事が怖い


無償の愛を与えられずにみかえりを求める


自分が子供から愛されたい


と思ってしまう




親に愛されないとは、つまり、虐待である


暴力だけが虐待ではない






虐待を受けて育った子供もやがて大人になる


一般的に言う、普通の恋愛をするのが困難である事が非常に多い


その程度の差はあるにせよ、それが現実


(差別をするわけではないが、


風俗嬢やキャバ嬢になった女性の中にはそのような過去を持つ人も多い


そもそも、キャバ嬢はお水ではなく、風のほうではないのか?)




もちろん、医師の診察を受けたら

鬱病、躁鬱病、パニック障害、ヒステリー症、双極性障害、多重人格症・・・・

数限りない病名が、診てもらった医師の数だけ付けられるでしょう

しかし、なかなか医師は患者の深い背景までしっかりヒアリングをして

本当の悩みを理解しようとするものが少ない

プロファイリングをして、パターン化して該当するカテゴリーの処方箋を書くだけ






それでも、パートナーに恵まれ、乗り越え、結婚に辿り着き

幸せな家庭を築き、子供を授かり、我が子には大きな愛情を注ぎ、

その事で、また、自分の過去の凍て付いてしまった心をゆっくり溶かしていこうと、

そんなふうに思うことでしょう




虐待の原因が、既にこの世から消えていたら溶けていくのも少しは早いかもしれない

しかし、まだその原因が存在し、しかも、身近なところにあったとしたら・・・

心はまたいつ凍り始めてしまうかわからない






自傷行為に出るか、他人を傷付けるか


それは、ずっと近くで見守っている人が

黄信号を出した時に直ぐに気が付いてあげなくてはいけない

赤信号では既に手遅れだから






ある日突然、言う事を聞かなかったからカッとして殺した


なんていうことは無い








ルイーズ ハート, Louise Hart, Disk Potato House

愛される親・愛されない親―虐待の連鎖を断ちきる方法




園田 美幸

私も虐待ママだった―虐待連鎖を超えて






(事例として挙げた上記の3つのニュースは、全て母親の起こした犯罪である


もちろん、父が子を殺した事件もあるが、これはまた別の機会に)